HealthTechのAktiia、カナダで初の消費者向け血圧測定ウェアラブルを展開

スイスのHealthTech企業Aktiiaは、連続血圧測定ブレスレットをカナダ市場で発売しました。これはヨーロッパ以外で初めての展開で、Health Canadaの承認を受けた医療機器です。このブレスレットは、高血圧管理を支援するための大きな進展であり、カナダの成人4人に1人（約750万人）が直面している課題に対応します。
Aktiiaのブレスレットは、光学センサーと独自のアルゴリズムを使用した「光学式血圧モニタリング（OBPM）」技術を採用しています。動脈の直径の変化を解析し、日中や夜間も含めて自動で血圧を測定します。これにより月800回以上の測定が可能で、ユーザーは生活習慣や薬物療法の影響を把握し、データを医師と共有できます。

主な特徴
- CEマーク認証およびHealth Canada承認を取得した臨床的に検証済みの精度
- スマートフォンアプリとのシームレスな統合、リアルタイムデータ共有機能
- カフを使用しない快適なデザイン、最大9日間のバッテリー寿命
- 包括的な月次レポートと個別の洞察

高血圧は、世界的に予防可能な死因の主な原因とされており、カナダでは年間139億ドル以上の医療費がかかっています。Aktiiaのブレスレットは、従来の血圧カフ測定の煩雑さや測定誤差を解消し、ユーザーの健康管理をサポートします。

Aktiiaは2023年からカナダでの活動を開始し、マクマスター大学のDavid Conen博士やリヒテンシュタイン私立大学のLorenz Risch博士と協力し、大規模なGAPP研究に参画しています。この研究は、2,000人以上の参加者を対象に10年以上にわたり、血圧と心血管疾患に関連する遺伝的および表現型要因を調査するものです。AktiiaのCEOであるRaghav Gupta氏は、「Aktiiaの技術をカナダに提供することで、人々が心血管の健康をより簡単に管理できるようになると信じています」と述べ、医療エコシステムとの円滑な統合を強調しました。

Aktiiaについて
Aktiiaは2018年にスイスで設立され、血圧測定技術の革新に取り組む企業です。従来のカフを必要としない光学式血圧センサー技術を基盤とし、正確で頻繁な血圧測定を可能にしています。同社はKhosla VenturesやMolten Venturesなどからの支援を受け、世界的な医療ソリューションの提供を目指しています。