医療AIのHippocratic AI、新市場開拓と国際展開に向けた幹部を新たに採用

医療向けの安全性重視型生成AIエージェントを開発するHippocratic AIは、新市場セクターと国際市場への拡大を目的に、経営陣に新たに7名の幹部を迎えました。同社は最近、シリーズBで1億4100万ドルの資金調達を完了し、医療提供者や患者からの非常に高い評価を得ており、その勢いを加速させる形です。

新たに加わった経営幹部は、医薬品・ライフサイエンス市場を担当するChris Fang、医療プロバイダー市場の成長を担うHollie Vugrinovich、保険者セクターの営業戦略を指揮するJonathan Gainor、政府機関との連携を推進するW.B. “Mitch” Mitchell、外来診療部門を率いるBrij Aswani、保険者向けソリューションを統括するChitra Laxmanan、そして新興国市場開拓の責任者となるEric Seastedtの7名です。

Hippocratic AIのCEOであるMunjal Shah氏は、「我々のAI技術が北米市場で大きな成功を収めたことで、世界的な医療提供の向上という我々の目標達成への道筋が明確になりました。今回新たに迎え入れた幹部は、それぞれが医療分野における先端技術導入の経験や豊富な人脈を持ち、我々のグローバル展開を加速させる重要な役割を果たしてくれます」とコメントしています。

Hippocratic AIのAIエージェント「Polaris 3.0」はすでに185万件以上の患者通話を処理しており、99.38％の臨床精度と8.95/10という高評価を患者から獲得しています。新たな経営陣とともに、同社はこれまで以上に高精度かつ安全なAI技術を世界の医療現場に届けることを目指します。

Hippocratic AIについて
Hippocratic AIは医療分野向けに安全性を最優先した大規模言語モデル（LLM）を開発している企業です。同社のAIエージェントは、患者向けの非診断的な医療タスクを安全かつ高精度で行うことを可能にし、世界中で医療アクセスの改善と医療品質の向上を目指しています。Google、Microsoft、NVIDIA、Stanford大学、Johns Hopkins大学など出身のAI研究者や医療専門家らが共同で設立し、これまでにAndreessen Horowitz、General Catalyst、Kleiner Perkins、NVIDIAのNVentures、Premji Investなど著名な投資家や医療機関から総額2億7800万ドルの資金を調達しています。