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2025/03/06

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BioTechのOrbis Medicines、Mikael Dolsten氏を取締役会会長に任命

Orbis Medicinesは、経口マクロサイクル医薬品の開発をリードするバイオテクノロジー企業であり、元Pfizerの最高科学責任者(CSO)であり研究開発部門のプレジデントを務めたMikael Dolsten氏を新たに取締役会会長に任命したと発表した。

Dolsten氏は、Pfizerで15年以上にわたり研究開発を率い、35以上の医薬品やワクチンの承認を成功させ、100以上の薬剤候補を臨床開発へと進めた実績を持つ。Orbis MedicinesのCEOであるMorten Graugaard氏は、「Mikaelは、画期的な治療薬やワクチンの開発を成功させてきた実績があり、当社のミッションであるマクロサイクル医薬品を活用した新たな治療選択肢の提供に共鳴しています。特に、慢性疾患を持つ患者に向けた経口バイオ医薬品の開発は、医療システムの効率化にも貢献する可能性があります」と述べた。Dolsten氏は、Pfizer以前にもAstraZeneca、Boehringer Ingelheim、Pharmacia、Wyeth Pharmaceuticalsなどでリーダーシップを発揮し、米国および欧州の複数の企業の取締役を歴任している。また、10件以上の企業買収・統合に携わるなど、豊富な事業開発の経験も持つ。

 

Dolsten氏は、「Orbis Medicinesが取り組んでいるのは、抗体やペプチドといったバイオ医薬品の経口代替を創出し、これまで創薬が難しかった細胞内標的に対応する新しい経口薬を開発することです。これは、医薬品開発の次なるフロンティアと言えます」と語った。また、Orbis Medicinesの技術がバイオ医薬品市場に革新をもたらす可能性についても言及し、「Morten率いるOrbis Medicinesのチームは、経口マクロサイクル医薬品の分野でトップ企業になるポテンシャルを持っている」と強調した。Dolsten氏は、過去にも自己免疫疾患向けの新しい経口医薬品の開発や、非小細胞肺がんにおけるALK阻害剤の承認、さらにはPfizerのCOVID-19パンデミック対応における迅速な研究開発の指揮など、多くの功績を残している。

Orbis Medicinesは、従来バイオ医薬品が用いられてきた疾患や標的に対し、経口投与が可能なマクロサイクル化合物「nCycles」を開発している。これらの化合物は、優れた経口バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)と細胞膜透過性を持つ点が特徴だ。Orbis Medicinesの研究成果は、Nature CommunicationsやNature Chemical Biologyにも掲載されており、その技術力は高く評価されている。これまでに1億1600万ユーロのベンチャー資金を調達しており、2023年にはNEA主導のシリーズAラウンドで9000万ユーロを獲得。Lilly Ventures、Cormorant、EIFO、Forbion、Novo Holdingsなどの投資家が参画している。

 

Orbis Medicinesについて
Orbis Medicinesは、経口マクロサイクル医薬品の開発を推進するバイオテクノロジー企業である。独自のnGenプラットフォームを活用し、経口投与可能なマクロサイクル候補「nCycles」を開発。従来のバイオ医薬品が対象としてきた標的に対して、経口治療薬という新たなアプローチを提供することを目指している。本社はデンマークのコペンハーゲンとスイスのローザンヌに所在する。

 

TagsBioTech

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