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Dewpoint TherapeuticsとConcertAI、AI主導のトランスレーショナル腫瘍学パートナーシップを開始
Dewpoint Therapeutics(デューポイント・セラピューティクス)とConcertAI(コンサートAI)は、画期的ながん治療法の開発を目的とした戦略的提携の第1フェーズを開始しました。この提携は、Dewpointの革新的な薬剤候補であるDPTX3186に焦点を当て、DewpointのAI/ML駆動プラットフォームとConcertAIの先進的なクリニコゲノミックデータセットおよびCARAai™プラットフォームを統合して患者層別化を最適化します。
Wnt経路を標的とする画期的なアプローチ
DPTX3186は、Wnt経路に関連するがん(大腸がん、乳がん、肺がん、胃がんなど)のドライバーであるベータカテニンを阻害する初の小分子コンデンセートモジュレーター(c-mod)です。ベータカテニンは「創薬不可能」とされてきましたが、コンデンセート(細胞内の生化学プロセスを統合するコンパートメント)のモジュレーションにより、新しい治療の可能性を切り開きます。前臨床研究では、Wnt経路に依存するがんモデルで著しい腫瘍退縮が確認されています。
AIとデータ統合を活用
この提携により、臨床試験の患者選択が洗練され、より良い治療成果が期待されます。DewpointのAI/MLプラットフォームとConcertAIのクリニコゲノミック専門知識が融合し、CARAai™プラットフォームを介してゲノム、転写物、臨床データの深い解析が可能になります。
ConcertAIのCEOであるJeff Elton博士は次のように述べています:
「新しいがん治療薬の発見は複雑です。高深度のクリニコモレキュラーデータセットを統合することで、優先すべきがん種を特定し、初期臨床試験の設計に役立てることができます。」
実績に基づくフレームワーク
この提携は、自己免疫疾患治療薬の標的を特定し、検証した両社の以前の成功事例を基盤としています。今回の第1フェーズではDPTX3186に焦点を当て、2025年および2026年にはベータカテニンとMYC(別の創薬困難なオンコジーン)を標的とする薬剤候補がIND(治験申請)予定です。
DewpointのCEOであるAmeet Nathwani医師は次のようにコメントしています:
「DPTX3186の発見と選定は、当社の革新的アプローチと、最も深刻な疾患に対する新たな視点の重要性を裏付けるものです。ConcertAIとの協力により、適切な患者層をより正確に特定し、高品質な試験と有意義な結果を得ることができると期待しています。」
トランスレーショナル腫瘍学の未来
今回の提携により、ConcertAIはDewpointのAI駆動型発見プラットフォームを臨床応用に橋渡しするモデリングおよびシミュレーション機能を提供します。このシナジーにより、精密医療の治療薬開発が加速することが期待されています。
提携条件の詳細は非公開ですが、がん研究における革新への共同の取り組みを示しています。
Dewpoint Therapeuticsについて
Dewpoint Therapeuticsは、バイオモレキュラーコンデンセート生物学を活用し、未解決の医療ニーズに対応する次世代治療薬を開発するバイオテクノロジー企業です。AI/ML駆動プラットフォームに基づくパイプラインは、がん、神経変性、循環器、代謝性疾患にまたがり、新しいターゲットの発見を加速します。
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