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自律技術を駆使した防衛システムのAnduril、Ultra Maritimeと共同で次世代無人潜水艦探知技術を開発へ
米防衛テクノロジー企業のAnduril Industriesは、海洋防衛システム企業のUltra Maritimeと提携し、次世代の無人海洋センサーシステムの共同開発を行うことを発表しました。この取り組みによって、米国やその同盟国が、潜水艦を迅速かつ低コストで検知する能力を大幅に高めることが可能になります。
敵国の潜水艦がより静かに、かつ数を増やしている中、安価で効率的な潜水艦探知技術への需要は高まっています。しかし現在までの無人海中探知技術は、航続距離、耐久性、感度、通信能力などの課題に阻まれ、本格的な運用が進んでいませんでした。こうした課題を克服するため、両社はそれぞれが得意とする最先端技術を組み合わせ、革新的なアプローチを採用しています。
具体的には、Andurilの無人潜水艇Dive XLが、海底設置型のモジュール式センサーシステム「Seabed Sentry」を自律的に設置し、そのシステムにUltra Maritimeの最新軽量音響センサー「Sea Spear」を搭載します。このSea Spearは最新のAIを駆使して現場でソナー信号処理を行い、その検知結果をAnduril独自の通信フレームワーク「Lattice」を用いてリアルタイムでユーザーに送信します。複数のシステムを広範囲の海域に分散配置することで、潜水艦の検知精度とカバー範囲が飛躍的に向上します。この共同プロジェクトはすでに進行中で、2025年中に海上でのエンドツーエンドテストを実施する予定です。
Andurilについて
Anduril Industriesは、AIや自律技術を駆使した防衛システムを開発する米国の防衛テクノロジー企業です。特に無人システムを活用した防衛・監視ソリューションに強みを持ち、迅速な革新を通じて米国防総省や同盟国の防衛能力を強化しています。
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