HealthTechのCityblock HealthとMercy Health、オハイオ州メディケイド会員向けに包括ケア連携を開始

Cityblock HealthとMercy Healthは、オハイオ州シンシナティおよびトレド周辺エリアにおいて、Mercy Healthのプライマリケアプロバイダー（PCP）に紐づくメディケイド患者を対象とした戦略的コラボレーションを発表しました。CityblockはMercy Healthの既存ネットワークを補完する形で「ケア・エクステンションサービス」を提供し、プライマリケアとアージェントケアの補完、行動医療（メンタルヘルス）、ソーシャルケアまでを含む“ラップアラウンド型”のケアコーディネーションモデルを24時間365日、対面・オンラインなど複数の手段で提供します。Mercy Healthは、米国最大級の非営利カトリック系ヘルスシステムの一つであるBon Secours Mercy Healthの一員としてオハイオ州で地域医療を展開しており、Cityblockはメディケイド人⼝に特化したバリューベースドケアプロバイダーとして知られています。両者は、オハイオ州の恵まれない地域コミュニティに対して、思いやりのある高品質な医療を提供しアウトカムを改善するという共通のミッションを掲げており、この提携を通じて、アクセス向上、ケアに繋がりにくい患者層へのエンゲージメント、フード・住居といった社会的ニーズへの対応、不要な救急外来受診や入院の削減を目指します。

Mercy Health Ohio州プレジデントのDr. John Luellenは、「今回の連携により、患者中心の卓越したヘルスケアを提供するというコミットメントをさらに前進させ、私たちがサービスを提供するコミュニティのニーズの変化に、より的確に応えられるようになります」と述べ、「Cityblockの実績あるケアモデルを、私たちのミッション主導のアプローチに統合することで、メディケイド患者のアクセスを広げ、患者さん一人ひとりの幅広いニーズを“今いる場所で”支えられるようになります」とコメントしています。

CityblockのPresidentであるMike Roaldiは、「Mercy Healthはオハイオ全域のコミュニティに臨床的な卓越性を提供してきた長い歴史を持っています。私たちは、今回の連携により、当社のラップアラウンドケアモデルを統合し、診察室の外、患者さんの自宅やコミュニティの中にまで支援を広げることで、この素晴らしい取り組みをさらに前に進められることを光栄に思います」と述べています。

Cityblockのケアモデルは、メディケイド人⼝が抱える複雑な課題に直接フォーカスしている数少ないモデルの一つです。メディケイド患者の多くは、健康格差や慢性疾患、社会的課題の影響を受けやすく、アウトカムの悪化リスクが高いとされています。Cityblockは、こうした人々に対して、専用に設計されたテクノロジー、データインサイト、そして高いエンゲージメント戦略を組み合わせることで、ケアの質とメンバー体験を向上させてきました。Cityblockは2021年からオハイオ州で事業を展開しており、現在はコロンバスとシンシナティにある2つのコミュニティクリニックを含め、州内で3万人以上のメンバーにサービスを提供しています。今回のMercy Healthとの提携により、Northwest Ohio地域での提供範囲をさらに拡大することになります。

Cityblock Healthについて
Cityblock Healthは、Medicaidおよびデュアルエリジブル（メディケイドとメディケア両方の対象）人⼝を対象に、医療・行動医療・ソーシャルニーズを統合して支援するバリューベースドヘルスケアプロバイダーです。臨床ケアを自ら提供するとともに、精神疾患や薬物依存、住居や食料不安、交通手段の不足といった広範な課題に対する支援を一体的に行うモデルを持ちます。高度なテクノロジーとデータプラットフォームにより、メンバーのニーズとリスクを深く理解し、業界トップクラスのエンゲージメントとメンバー継続率、再入院率の有意な低減、トータルコスト削減を実証しています。現在は10州以上で10万人を超えるメンバーにサービスを提供し、全国・地域のメディケイド保険プランやヘルスシステムと提携しています。