HealthTechのHealthEx、Chief Commercial OfficerにJeremy Schwarz氏を任命

HealthExは、個人が自分の医療データの権利を行使し、安全にアクセス・共有できるようにするモダンなデータ権利管理プラットフォームを提供しているスタートアップです。同社はこのたび、Chief Commercial Officer（CCO）としてJeremy Schwarz氏を任命したと発表しました。これまで埋め込み型アドバイザーとしてHealthExを支援してきたSchwarz氏は、フルタイムのリーダーシップポジションに就任し、「患者の意思を起点とした、リアルタイムかつシームレスなヘルスデータ流通」という同社のミッションの推進を担います。

HealthExは、個人が自身の権利に基づきリアルタイムで包括的な医療記録にアクセスし、それを本人の意思で信頼できる第三者と共有できる世界の実現を目指しています。CCOとしてSchwarz氏は、あらゆるパートナーシップに「測定可能な価値」を組み込みながら成長を加速させ、患者自身のアクセス権を起点としたリアルタイムの臨床データにより、よりタイムリーで、安価で、パーソナライズされた患者体験を企業が提供できるように支援します。保険者（Payer）、医療提供者（Provider）、デジタルヘルスアプリやAIチームとの大規模な協業を通じて、エコシステム全体に商業的なROIをもたらすことが期待されています。Schwarz氏は、規制されたテクノロジー領域と患者データの活用に深い経験を持ちます。Veeva Systems在籍時には、大手ライフサイエンス企業向けのエンタープライズ／グローバルアカウントチームを率い、在任期間中に同社の年間売上を3億ドルから18.5億ドルへと成長させることに貢献しました。その後は、新興ヘルスケアテクノロジー企業と協働し、プロダクト–マーケットフィットの明確化、スケーラブルな商業組織の構築、Go-to-Marketの加速を通じて、ケア、オペレーション、研究の改善を支えてきました。

HealthExのCo-founder兼CEOであるPriyanka Agarwal医師（MD, MBA）は、「個人が自らのヘルスジャーニーを歩む中で、“信頼・透明性・リアルタイムアクセス”を当然のものとして求める時代に、JeremyがCCOとして参画することになりました」と語り、「CMS（Centers for Medicare & Medicaid Services）が患者中心のヘルスケアエコシステムを推進し、AIがヘルスケアを再定義しつつある今、シームレスな相互運用性と患者主導のデータ連携は、インフラの基盤になりつつあります。カスタマーサクセスとミッションに沿ったコラボレーションにフォーカスするJeremyのリーダーシップは、次世代の“信頼できる患者主導データ交換”をスケールさせるうえで大きな力になるでしょう」とコメントしています。

Co-founder兼CTOのAnand Raghavan氏は、「私たちは、デジタルアイデンティティ、統合データ、コンピュータブルコンセント（機械可読な同意）を組み合わせることで、業界の既存のサイロを打ち壊す“コンシューマ主導ヘルスケア”の新しい土台を構築しています」と述べ、「Jeremyは、保険者、医療提供者、デジタルヘルスパートナーのエコシステムを拡大し、患者主導のデータ交換を“例外”ではなく“デフォルト”にしていく役割を担います」と期待を示しています。CCOとしてSchwarz氏は、HealthExの商業戦略、セールス、マーケティング全体を統括し、エコシステム横断での採用拡大と事業成長をリードしていきます。

HealthExについて
HealthExは2022年創業のヘルスTechスタートアップで、患者中心のデータ権利管理プラットフォームを開発しています。個人が自分の医療記録に安全にアクセスし、自己利用や信頼できる第三者との共有に活用できるようにすることをミッションとしています。基盤となる「コンピュータブルコンセント」インフラとAI駆動のデータポリシーエンジンにより、患者の選択がデータアクセスの現場で確実に反映・遵守されるよう設計されています。HealthExは、個人が自分の医療データの使われ方に主体的に関わり、臨床価値の創出に寄与できるよう支援すると同時に、ヘルスケア組織が複雑なデータ環境の中でも患者の意思を尊重しながらコンプライアンスを維持できるようサポートしています。「データがシームレスかつ責任ある形で移動し、常に患者の意思に基づいて活用される未来」の実現を目指しています。