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医療機関向けに手作業のワークフローを置き換えるAI対応インフラを提供する"Medallion"がSeries Dで$43Mを調達
Medallionは、Acrew Capitalがリードし、Washington Harbour Partners、Sequoia Capital、GV、Spark Capital、NFDGを含む6社以上の投資家が参加したSeries Dで$43Mを調達し、これまでの資金調達総額は$130Mを超えました。
AIを活用し手作業のバックオフィス管理業務を自動化するMedallionは、医療機関向けに手作業のワークフローを置き換えるAI対応インフラを提供し、資格確認(credentialing)、加入(enrollment)、コンプライアンス管理を自動化しています。これらは従来、時間がかかり、繰り返しの多い業務であり、書類の読み取り、情報の照合、複数システムへのデータ入力などを必要としていました。
同社は、プロバイダーのデータに関する統合された記録システムとして機能し、顧客が資格を確認し、ネットワーク内に留まり、患者とプロバイダーをより効率的につなぐことを可能にします。
Medallionは、支払者向けの共有資格確認インフラシステムであるCredAllianceを立ち上げることも発表しました。資格確認(credentialing)とは、新たな医療従事者が特定の現場で働くのに適しているかを評価するプロセスであり、学歴、研修、免許、経験などを確認・検証し、その分野および管轄区域に必要な基準を満たしていることを保証するものです。これは複雑な法的プロセスであり、多数の要素、身元調査、人的リソース、さらには医療過誤保険まで関わります。
新しいプロダクトでは、医療保険プランが医師、看護師、技師など各プロバイダーごとに同じオンボーディングを繰り返す必要がなくなり、サービスが一度プロバイダーを検証し、その結果をネットワーク全体に共有します。同社によれば、この重複作業は年間で医療システムに$1.2B以上のコストを発生させています。
米国には400万人以上のプロバイダーがおり、それぞれ平均19の支払者と契約しています。これにより年間2,500万件以上の資格確認イベントが発生しており、膨大な重複作業が生じています。さらに、各イベントではデータ収集、ファイル作成、委員会による監督など人的作業が必要であり、総コストを押し上げています。
「Medallionは、医療業界が長年求めてきたもの、つまりケア提供の背後にある事務作業の負担を自動化するスケーラブルでインテリジェントなインフラ層を提供しています」とAcrew Capitalの共同創業者兼GPは述べました。
同社によれば、自社ソリューションを利用することで、プロバイダーのオンボーディングを従来のプロセスに比べ40倍以上高速化でき、所要時間を8日から2時間未満に短縮できるとしています。また、AI電話エージェントや、人間の介入なしにデータを取り込むツールなど高度な自動化も導入しました。
CredAllianceはすでに利用可能であり、大手全国医療保険支払者や保険ネットワークと稼働しています。この新システムの顧客には、200万人以上をカバーする医療保険ネットワークのCareSourceや、介護施設向けのMedicare Advantage保険プランに特化したValor Health Plansなどが含まれています。
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