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GovTechのMark43、コロラド州に進出し、Jefferson County Sheriff’s Officeが導入
公共安全オペレーションプラットフォームを提供するMark43は、コロラド州Jefferson County Sheriff’s Office(JCSO)との提携を発表しました。JCSOは20年以上利用してきたオンプレミス型のレガシーシステムを刷新し、Mark43のクラウドネイティブなRecords Management System(RMS)、モバイルアプリOnScene、そしてAnalyticsを導入します。これにより、警察業務の効率化、コンプライアンスの強化、報告書作成の迅速化、データに基づく警察活動の推進が期待されています。
Jefferson Countyはデンバー西方に位置し、平野から山岳地帯まで広がる多様な地形を持ちます。JCSOには800人以上の職員と535人の州認定保安官が所属し、55万人以上の住民を保護しています。日平均約800人を収容する郡刑務所や100台以上のパトロール車両を管理し、周辺自治体との連携拠点としても機能しています。SheriffのReggie Marinelli氏は「信頼性が高く使いやすいツールが現代の公共安全に不可欠です。Mark43の導入により効率が向上し、地域との連携が強化され、住民への対応により多くの時間を充てられます」とコメントしました。また、ITディレクターのEly S. Garza氏は「Mark43のクラウド基盤は、刑務所業務も含めた複雑な運用を統合し、地域の安全確保に集中できる体制を支えるものです」と述べました。
Mark43のCEOであるBob Hughes氏は「JCSOはコロラド州における当社初の顧客であり、公共安全技術の新時代を切り開く存在です」と語り、クラウドネイティブかつAI対応のRMSが効率化やデータ主導の意思決定を支援すると強調しました。RMSはAWS GovCloud上に構築され、レポート作成時間の短縮やデータ精度の向上、NIBRS準拠をサポートします。Garza氏は「従来は1件ごとに手作業で修正していましたが、今後は監視に集中でき、業務に大幅な余裕が生まれる」と述べました。さらにモバイルアプリOnSceneにより、現場から証拠やマルチメディアを迅速に添付し報告できるようになります。また、Analyticsは組織内のデータ統合を促進し、二重入力などの非効率を解消しつつ、データ駆動型の警察活動を可能にします。今回の導入は、JCSOが地域安全を推進する先進的な技術導入の一環であり、Mark43は同郡と共に公共安全の未来を築いていく方針です。
Mark43について
Mark43は、公共安全機関向けにクラウドネイティブなレコード管理、CAD(Computer-Aided Dispatch)、データ分析を提供するプラットフォームを展開しています。AIを活用した効率化や安全性の高いデータ処理を通じ、警察、消防、保安部門の業務をサポートし、住民へのサービス向上を目指しています。米国各地で導入実績を持ち、公共安全分野におけるデジタル変革をリードする企業です。
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