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量子コンピュータのClassiq、SoftBank Vision Fund2から戦略投資を受けシリーズCを拡大
量子ソフトウェア開発プラットフォームのリーダーであるClassiqは、SoftBank Vision Fund 2からの戦略的投資を受け、シリーズCラウンドをさらに拡大したと発表しました。今回のラウンドにはイタリア最大のベンチャーキャピタルであるCDP Venture Capitalも参加し、Classiqのエンタープライズ向け量子コンピューティング基盤としての地位を一段と強化する形となります。
ClassiqのCEO兼共同創業者であるNir Minerbi氏は、「SoftBankとCDP Venture Capitalはディープテック領域への長期的かつ大胆な視点を持っています。彼らの支援は、量子コンピュータを実社会の課題解決に役立てるという当社のミッションと、変革技術としての未来への強い信念を示しています」とコメントしています。SoftBank Vision Fund 2による今回の投資は、同社のR&Dチームによる詳細な技術評価の結果、Classiqが現行ハードウェア上で計算コストを削減しつつ高性能な量子回路を自動生成できることが実証されたことに基づいています。これにより、量子コンピュータの商用化が近い将来現実になるという両社の技術的ビジョンが強く共有されています。CDP Venture Capitalの参加は、量子コンピューティングのような基盤技術への投資を通じてイタリアおよび欧州のデジタル主権とイノベーションを推進するという戦略的な意志を反映しています。
Classiqの開発プラットフォームは、エンタープライズや研究者がハードウェア固有の複雑さを意識せずに高度な量子回路を設計・最適化できるのが特徴です。これにより、量子ソフトウェア開発はよりアクセスしやすく、将来にわたってスケーラブルかつ幅広い産業用途に対応可能となります。今回調達した資金は、プロダクト開発の加速、グローバルパートナーシップの拡大、金融・自動車・通信・エネルギー・化学・製薬など多岐にわたる業界での顧客連携の深化に活用されます。
Classiqについて
Classiq Technologiesは、量子ソフトウェア分野のリーディングカンパニーとして、高度な量子アプリケーションを専門知識や低レベルコーディングなしで設計・自動合成できる開発プラットフォーム(IDE・コンパイラ・OS)を提供しています。独自のアルゴリズム回路合成技術を活用し、数百万ゲート規模の量子回路も迅速に合成。あらゆる量子コンピュータ上で動作し、計算コストの削減と大規模プログラムのスケーラビリティを実現します。
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