小児不安障害と強迫性障害のInStride Health、事業拡大に向けて商業部門・財務部門の幹部を新たに任命

子どもから若年成人までを対象に、不安障害や強迫性障害（OCD）に対する専門治療を提供するInStride Healthは、新たにChief Commercial Officer（最高商業責任者）としてDon LeBlanc氏、Chief Financial Officer（最高財務責任者）としてJoe Pietrzak氏を迎えたことを発表しました。今回の経営陣の強化は、InStrideが全米規模で臨床モデルの拡大を目指し、保険会社や家族との連携を深めていくうえで、重要な一歩となります。

InStride Healthの共同創業者兼CEOであるJohn Voith氏は、「私たちの成長は、臨床的に証明されたケアモデルを、より多くの家庭に届けることにあります。DonとJoeは、専門性とミッションの両方を兼ね備えた人材であり、InStrideの臨床的な卓越性を保ちながら、組織の拡大を実現する鍵となるでしょう」とコメントしています。

新任のLeBlanc氏は、商業戦略の立案と実行を統括し、市場拡大、保険会社との関係強化、ブランド開発などを担います。同氏はこれまで20年以上にわたり、テクノロジー、ヘルスケア、eコマース分野で消費者中心のビジネスをリードしてきました。直近ではPrintful Platformの社長として北米および欧州市場を統括し、それ以前にはStackCommerceのCEO、SimpliSafeのChief Commercial Officer、VistaprintおよびStaplesでChief Marketing Officerを歴任しています。LeBlanc氏は、「InStrideが提供するケアは、患者本人だけでなくその家族にも持続的な変化をもたらします。この意義あるモデルの拡大に貢献できることを光栄に思います」と述べています。

一方、財務を統括するPietrzak氏は、資金計画や価値に基づく成長戦略を含む財務運営全体を担当します。同氏はこれまで、Oncology Care PartnersでCFO兼開発責任者を務めたほか、Cancer Treatment Centers of Americaで企業開発を主導した経験を有しています。以前にはBoston Consulting Group（BCG）でヘルスケア分野の戦略支援にも従事していました。Pietrzak氏は、「InStrideは、臨床的な妥当性と保険制度との整合性を両立させた、責任あるスケールの仕方を体現している組織です。この成長に貢献できることを誇りに思います」とコメントしています。

今回の体制強化は、InStrideが提供するケアモデルの有効性に裏付けられたものであり、その実績はすでに示されています。同社が発表した2024年の年次アウトカムレポートでは、InStrideプログラムを修了した98%の若者に、ベースラインと比較して臨床的改善が見られたと報告されています。

InStride Healthについて
InStride Healthは、小児・思春期・若年成人の不安障害および強迫性障害（OCD）などに対して、専門的な外来治療を提供する米国のヘルスケアスタートアップです。Harvardで訓練を受けた臨床医らによって共同設立された同社は、認知行動療法（CBT）と曝露療法に重点を置いたエビデンスに基づくケアモデルを採用しています。各患者には精神科医、セラピスト、エクスポージャーコーチからなる多職種チームが付き、家族を含めた包括的なサポートを提供します。ほとんどの主要医療保険に対応し、現在はコネチカット州、メイン州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、オハイオ州、ペンシルベニア州、ロードアイランド州、バージニア州でサービスを展開しています。