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2025/02/13

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HealthTechのHomeward、ARPA-HのPARADIGMプログラムから最大1,200万ドルの助成金を獲得

米国の農村部における医療提供の再構築を目指すHomewardは、The Advanced Research Projects Agency for Health(ARPA-H)のPlatform Accelerating Rural Access to Distributed and InteGrated Medical Care(PARADIGM)プログラムの主導機関として、最大1,200万ドルの研究助成金を獲得したことを発表しました。この5年間のプロジェクトでは、病院外で高度な医療サービスを提供できるモバイルプラットフォームを開発し、遠隔地の住民にもアクセス可能な医療を実現することを目指します。

 

農村部の医療環境は、病院や専門クリニックの不足、医療従事者の不足により、全米で最も深刻な課題の一つとなっています。Homewardの共同創業者兼社長であるAmar Kendaleは、「AIやデジタル医療技術の発展により、これまで病院内でしか受けられなかった高度な医療サービスを農村部に直接届けることが可能になります。私たちの使命は、地域社会と協力しながら、誰もが適切な医療を受けられる環境を構築することです」と述べました。この助成金は、HomewardのAdvanced Research Programの一環として、農村地域に適した医療ソリューションの開発を促進するものです。農村部では、既存の医療技術が十分に適応されていないことが多く、新たな技術導入が困難な状況にあります。このプログラムでは、大学や地域の医療機関と連携しながら、技術の適応性と実用性を検証し、持続可能な医療インフラの構築を進めます。

このプロジェクトでは、以下の3つの主要分野に焦点を当てています。
1. 医療従事者の業務変革
2. 高度な治療の提供
3. 分散型診断の確立

 

Homewardは、ハーバード大学医学部のMobile Health Map(MHM)やミネソタ大学と連携し、臨床研究や評価を行います。MHMは移動式医療クリニックの効果を測定し、農村部の現場に適したケアモデルを構築する役割を担います。一方、ミネソタ大学は、PARADIGMプログラムの臨床的有効性や医療格差の解消に与える影響を評価する予定です。ミネソタ大学の医学教授であり、健康格差研究プログラムの研究者であるElizabeth Rogers博士は、「この研究は、農村部の医療提供をどのように最適化できるかを理解するために不可欠です。実証データを基に、持続可能な医療モデルを構築し、長年続いてきた医療格差を解消することが目標です」と述べました。

 

Homewardについて
Homewardは、農村部における医療提供の再構築を目指し、保険者、医療提供者、地域団体と連携して、持続可能な医療モデルを推進する企業です。同社のHomeward Navigation™プラットフォームは、高度なデータ分析を活用して、患者を適切な医療機関や地域リソースと結びつけることを可能にします。また、十分な医療体制が整っていない地域に対し、専門の医療チームを派遣し、医療アクセスの向上を図っています。B Corp™認証企業として、医療だけでなく、経済や地域社会の発展にも貢献することを使命としています。

 

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