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BioTechのAllakos、AK006のフェーズ1試験結果を発表し事業構造の再編を決定
Allakosは、慢性特発性蕁麻疹(CSU)患者を対象としたフェーズ1臨床試験のトップライン結果を発表するとともに、同薬剤「AK006」の開発中止と事業再編計画を発表しました。
CSUを対象としたフェーズ1試験では、34人の成人患者が参加し、抗ヒスタミン薬に反応しない中等度から重度のCSU患者が対象となりました。患者は2対1の割合で、720 mgのAK006を4週間ごとに静脈注射する群(23名)とプラセボを投与される群(11名)にランダムに分けられました。主要評価項目は、安全性と忍容性で、14週間時点でのUrticaria Activity Score(UAS)-7を使用して治療効果を探索しました。
試験の結果、AK006は安全で忍容性が高いと評価され、重篤な有害事象(SAE)は報告されませんでした。副作用としては頭痛や注射関連反応がいくつか報告されましたが、いずれも軽度から中等度にとどまりました。しかし、前臨床試験で観察された抑制効果が臨床的な有益性として現れなかったため、AllakosはAK006のさらなる開発を中止する決定を下しました。Allakosの最高医療責任者(CMO)であるChin Lee氏は、「臨床試験にご協力いただいた患者様、研究者、施設スタッフの皆様に深く感謝いたします」とコメントしています。
Allakosは、AK006に関連する臨床、製造、研究、管理部門の活動を終了し、従業員の約75%を削減する予定です。一方で、約15名の従業員を維持し、戦略的な選択肢の模索、規制および財務報告の遵守、フェーズ1試験の終了手続きを進める計画です。2024年第4四半期時点で、同社は約8,100万ドルの現金および現金同等物を保有しており、再編に伴うコストとして3,400万ドルから3,800万ドルが見込まれています。これにより、2025年6月末までに3,500万ドルから4,000万ドルの現金が残ると予想されています。
Allakosについて
Allakosは、アレルギーや炎症性疾患、増殖性疾患に関与する免疫エフェクター細胞上の免疫調節受容体を標的とした治療薬を開発している臨床段階のバイオテクノロジー企業です。同社は、新しい治療法の開発を通じて、未充足の医療ニーズに応えることを目指しています。
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