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Cyber SecurityのJumpCloud、Stack Identityを買収し「アイデンティティ優先セキュリティ」を強化
JumpCloud Inc.は、次世代のアイデンティティセキュリティとアクセス可視化プラットフォームであるStack Identityを買収しました。この動きは、同社のアイデンティティ優先アクセス管理ソリューションを強化し、リモートやハイブリッド環境でのセキュリティリスクをさらに低減することを目的としています。
Stack Identityの技術とJumpCloudの統合
Stack Identityは、データ分析技術を活用して、既存のIAM(Identity and Access Management)ツールでは見逃されがちな監視されていないアクセス経路や不正アクセスを検知します。この技術により、JumpCloudは以下の分野で既存の能力を強化します:
• Identity Governance and Administration(IGA)
• Privilege Access Management(PAM)
• Identity Security Posture Management(ISPM)
• Identity Threat Detection and Response(ITDR)
• Cloud Infrastructure Entitlement Management(CIEM)
JumpCloudの共同創業者兼CTOであるGreg Keller氏は、「データをマスターすることは、安全でストレスのないアクセスを実現する鍵です。Stack Identityの高度なデータ分析技術とチームの専門性は、私たちのプラットフォームが毎月生成する数十億のデータシグナルを製品化し、新しいアクセス制御やアイデンティティの可視性を提供する力を加速させます」と述べています。
顧客へのメリットと新たな可能性
JumpCloudは、Stack Identityの技術を活用することで、以下のような高度な機能を提供します:
• IT、クラウドインフラ、SaaSアプリケーション全体でのアクセス可視性と制御の強化
• 組織全体での「最小特権アクセス」の簡易な展開
• 必要なリソースに正しい人がアクセスできることを保証
• Just-in-Time(JIT)アクセスの迅速な提供
• 過剰な権限付与を防ぐ「Just-Enough Access(JEA)」ツール
• アクセス異常を検知し軽減するための高度な検出機能
Stack Identityの共同創業者であるSanjay Kale氏は、「JumpCloudとの統合は、アイデンティティセキュリティの未来を形作るエキサイティングな一歩です。私たちは協力することで、現代の複雑なセキュリティ環境において、企業が脅威を未然に防ぎ、セキュリティを簡素化できるよう支援します」とコメントしています。
この買収は、JumpCloudが現代のITニーズに応えるためのコミットメントを示しています。同社は、1年前のResmoの買収に続き、企業規模を問わず、IT運用を簡素化するという独自の立場をさらに強化しています。
JumpCloudについて
JumpCloud®は、アイデンティティ、デバイス、アクセス管理を統合したプラットフォームを提供する企業です。Windows、Apple、Linux、Androidデバイスを単一プラットフォームで管理し、どこからでも安全に作業できる環境を構築します。同社は、ITチームやMSPがセキュリティを簡素化しながら、組織全体の運用効率を向上させることを支援しています。
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