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2026/07/13

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産業AIのPhysicsX、韓国LG CNSと提携し産業向け「ワールドモデル」を共同開発へ

英国の物理AIスタートアップPhysicsXが、韓国の大手システム構築(SI)企業LG CNSと提携し、次世代の産業向けAIモデルを共同開発すると発表しました。PhysicsXは、航空宇宙や自動車といった分野の顧客向けに、設計や製造の工程を高度化する産業AIモデルを手掛ける企業です。今回の提携は、同社のAIによる工学シミュレーション基盤と、LG CNSのエンタープライズ向けシステム統合力やデジタルツイン技術を組み合わせ、産業の現場に物理ベースのAIを適用することを狙います。

中核となるのは「ワールドモデル」と呼ばれる技術です。これは物理法則を学習し、現実の環境を仮想空間上でシミュレーション・予測することで、ロボットやスマート工場が自律的に判断できるようにするAIを指します。行動を一つひとつ学ばせる従来型のモデルと異なり、データ不足の壁を乗り越えやすいとされる一方で、開発が難しく、実現できている企業は世界でも一握りとされます。

今回の提携は、LGグループとしては初めての、産業向けワールドモデル開発への本格的な取り組みと位置づけられます。LG CNSは、グループ会社や外部顧客向けのAI変革やロボット導入支援で蓄積してきた製造現場のデータを持ち込み、PhysicsXの開発ノウハウと掛け合わせて最先端技術の獲得を目指します。具体的な適用領域や商用化の時期は明らかにされていませんが、物理AIをめぐる開発競争が、アジアの製造業を巻き込みつつあることを示す動きです。


PhysicsXについて
PhysicsXとは、2019年に設立された英国ロンドン拠点の物理AI企業です。Jacomo CorboとRobin Tuluieらによって創業され、物理法則に基づくAIで工学シミュレーションを高速化・高度化する技術を手掛けます。航空宇宙や自動車をはじめとする製造業向けに、設計・開発の効率を大きく高めるモデルを提供しています。Nvidiaからの出資を受け、評価額は約24億ドルとされ、Microsoftなども顧客に名を連ねます。物理AIを産業の現場に広げ、ものづくりのあり方を変えることを目指す企業です。

 

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