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2026/05/11

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医療AIドキュメンテーションのAbridge、看護師向けアンビエントAI技術を全米展開

Abridgeは、患者との会話を自動で記録・要約するアンビエントAIドキュメンテーション技術を、全米の提携医療機関に所属する看護師向けに提供開始したと発表しました。これにより、看護師の事務作業負担を軽減し、患者ケアへより集中できる環境の実現を目指します。同社によると、この技術は患者との対話中に必要な記録作業を自動化することで、電子カルテ入力などに費やされる時間を削減します。開発にあたっては、現場の看護師からワークフローや課題について継続的に意見を取り入れ、「看護現場の実態に即したAI技術」を重視したとしています。

 

Abridgeの看護ソリューション責任者であるEmily Stanforthは、「看護師の専門知識や現場経験を反映しながら開発を進めた」と説明しています。また、同社のパートナー体験担当バイスプレジデントであるReba Schenkは、「既存ソリューションを転用するのではなく、看護師と共にゼロから設計した」と述べています。このプラットフォームはすでにBon Secours Mercy Health、Corewell Health、Community Health System、Emory Healthcare、Johns Hopkins Medicine、Reid Health、Mayo Clinicなどで利用されています。特にMayo Clinicは2年前からAbridgeと共同で、看護師向けアンビエントドキュメンテーション技術の開発を進めてきました。

 

Mayo Clinicの最高看護責任者であるRyannon Frederickは、「医療記録は質の高い医療に不可欠ですが、患者から注意を逸らす形であってはならない」とコメントしています。また、「看護師こそ医療の未来を主導すべき存在であり、現場で何が機能し、何が患者に影響を与えるかを最も理解している」と語りました。開発には電子カルテ大手のEpic Systemsも参加しており、Abridge for Nursesは今後、医療機関顧客に対して毎週段階的に展開される予定です。

 

Abridgeは近年、AIによる臨床支援機能も強化しています。今月には、New England Journal of MedicineやJAMA Networkの査読済み医学研究を、同社の臨床エビデンスデータベースに追加しました。すでにWolters Kluwer HealthのUpToDateとも連携しており、医師が診療中にエビデンスベースの情報へ即座にアクセスできる仕組みを提供しています。同社CEO兼共同創業者のDr. Shiv Raoによると、アンビエントAIは診察中の会話をリアルタイムで解析し、関連する医学的知見や推奨情報を自動提示することが可能です。Abridgeは、医師だけでなく看護師の業務効率化にもAI活用を広げることで、医療現場全体の負担軽減を目指しています。

 

Abridgeについて
Abridgeは、医療現場向けのアンビエントAI技術を開発するヘルステック企業です。患者と医療従事者の会話をリアルタイムで解析し、診療記録の自動作成や臨床意思決定支援を提供しています。医療従事者の事務負担を軽減し、患者との対話やケアに集中できる環境づくりを目指しています。

 

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