1. Home
  2. News
  3. AI創薬と構造生物学を融合するBrenig Therapeutics、神経疾患向け低分子薬の探索基盤を発表
2026/05/08

Startup Portfolio

AI創薬と構造生物学を融合するBrenig Therapeutics、神経疾患向け低分子薬の探索基盤を発表

臨床段階のバイオテクノロジー企業であるBrenig Therapeuticsは、Keystone SymposiaのComputational Advances in Drug Discoveryで、同社の計算創薬プラットフォームを発表すると明らかにしました。発表はAlexei Pushechnikovが行い、Expert Systems Inc.との提携により開発されたHybrid AI Platformの内容が紹介されます。今回の発表では、「The Convergence of Structural Biology and Non-Human Intelligence in Brenig Therapeutics’ Early Discovery」と題し、物理学に基づく構造生物学と高度な機械学習を組み合わせた創薬手法が説明されます。この統合型アプローチは、従来の創薬で課題となってきた有効性、選択性、中枢神経系への移行性のバランスを改善することを目的としています。

 

BrenigのHybrid AI Platformは、分子動力学に基づく構造解析と、AIによる大規模な物性最適化を組み合わせることで、脳へ移行しやすく、高い選択性を持つ低分子化合物の設計を可能にします。従来のように段階的に開発を進めるのではなく、有効性、選択性、安全性、中枢神経系への移行性を同時に最適化する並行型の開発戦略を採用している点が特徴です。この手法により、Brenigは複数のプログラムを約3年で設計段階から臨床開発へ進めることができたとしています。資本効率を維持しながら、画期的な治療薬候補を生み出せる可能性を示す成果です。

 

Alexei Pushechnikovは、Brenigは厳密な物理学と現代的なAIを統合して開発された分子が、創薬のあり方を根本的に変え得るという考えに基づいて設立されたと述べています。Expert Systemsとの協業により、従来は不可能だった精度と効率で化学空間を探索できる創薬エンジンを実用化していると説明しています。このプラットフォームは、Brenigの2つの臨床段階プログラムの進展を直接支えています。BT-267は、Parkinson病を対象とする、強力で選択性が高く脳移行性を持つLRRK2阻害剤です。BT-409は、心血管代謝疾患および神経炎症性疾患を対象とする、脳移行性のNLRP3阻害剤です。BT-409はもともとMwyngil Therapeuticsによって発見され、Brenigが取得した後、臨床開発へ進められました。

 

同社はまた、このハイブリッド型手法が、中枢神経系向け創薬で歴史的に難しかった課題を解決できることを示すデータも発表する予定です。特に、BT-267が強い選択性と良好な安全性プロファイルを示していることは、この創薬パラダイムの有効性を示す実証例と位置付けられています。CEOのMegan McGillは、この創薬エンジンは理論上のものではなく、すでに差別化された特性を持つ臨床段階の資産を生み出していると述べています。BrenigはExpert Systemsとの提携を通じて、best-in-classの医薬品を継続的に生み出すことを目指す、高度に最適化された創薬アプローチを構築しています。

 

Brenig Therapeuticsについて
Brenig Therapeuticsは、神経変性疾患、神経炎症性疾患、心血管代謝疾患を対象とした低分子治療薬を開発する臨床段階のバイオテクノロジー企業です。同社は、Expert Systemsとの提携により開発されたAIおよび機械学習対応の創薬プラットフォームを活用し、構造生物学とデータ駆動型設計を統合しています。主要プログラムには、Parkinson病向けのLRRK2阻害剤BT-267と、初期臨床試験を進める脳移行性NLRP3阻害剤BT-409があります。

 

TagsBioTechUnited States

関連ニュース

Contact

AT PARTNERSにご相談ください