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HealthTechのAssistIQ、Allina Healthと提携しAIサプライキャプチャを100室超の手術室に導入
Minnesota州で最大規模のヘルスケアプロバイダーの一つであるAllina Healthは、カナダ発スタートアップAssistIQと提携し、同社のAI搭載サプライキャプチャシステムをネットワーク内の100室以上の手術室および処置室に導入すると発表しました。AssistIQのテクノロジーは、手術や処置中に使用された医療消耗品やインプラントを自動で追跡・記録するもので、これまで看護師やスタッフが手作業で行っていた入力業務を大幅に削減できると期待されています。
このソリューションはEpicの電子カルテ(EHR)やWorkdayのオペレーションプラットフォームとシームレスに連携し、サプライの使用状況とコストデータをリアルタイムで臨床ワークフローと管理業務の両方に組み込む仕組みです。これにより、病院や手術センターは手術室や各種処置エリアにおけるサプライ・インプラントの使用状況を可視化しやすくなり、サプライチェーン管理の精度向上につながることが見込まれます。ソリューションの中核となるのは、AssistIQのフラッグシッププロダクトである「AIQ Capture」です。コンピュータビジョンと機械学習を活用することで、バーコードやRFIDタグ、GTIN、専用ハードウェアがなくても使用状況を認識し、データとして自動取得できる点が特徴です。初期導入の結果としては、請求およびチャージキャプチャの精度向上に加え、臨床スタッフの手作業による記録負荷の軽減、在庫可視性の向上やサプライの不整合の減少といった効果が報告されています。
AssistIQについて
AssistIQはMontrealに拠点を置くカナダのスタートアップで、ヘルスケアのサプライチェーン管理の変革をミッションとしています。医療機関のサプライ使用状況を可視化し、廃棄を削減しながらカーボンフットプリントの低減を実現する「サプライ・インテリジェンス」の提供に注力しており、患者ケアの質を損なうことなく持続可能性と効率性を両立させることを目指しています。2021年1月に設立された同社は、医療機関向けのインテリジェンスプラットフォームを通じて、サプライ使用の最適化に役立つアクション可能なインサイトを提供し、無駄なコストや環境負荷を減らしつつ、オペレーション効率と医療の質の両方を高めるソリューションとして評価を高めています。
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