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2025/11/17

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ハイパーソニック航空機のHermeus、Veterans Dayに退役軍人たちの挑戦にスポットライト

Hermeusは、高マッハ・ハイパーソニック機の開発を通じて国家防衛と次世代エアロスペースを切り開くことをミッションに掲げている企業です。その根底には、勇気、献身、チームワークといった価値観があり、これは軍務に就いてきた人たちが自然に身につけている資質でもあります。多くのメンバーにとって、Hermeusに加わることは「任務の延長」であり、国家安全保障への貢献の形が変わっただけだと感じているのです。Veterans Dayにあたり、Hermeusはチームの中核を支える退役軍人たちに光を当て、彼らがどのようにエアロスペースイノベーションの最前線を押し広げているのかを紹介しています。

Hermeusには、U.S. Air Force、U.S. Marine Corps、U.S. Army、U.S. Navyといった各軍種の経験者が集まり、フライトテストから工場の製造現場、サイバーセキュリティ、品質保証に至るまで幅広い役割を担っています。彼らは、軍で培った規律、創造性、粘り強さを武器に「世界最速の航空機をつくる」という大胆なビジョンを現実へと近づけています。多くのメンバーは、技術を前進させ、国家の利益を守り、他の誰かが「不可能だ」と言うような課題に挑むという意味で、今もなお「祖国に奉仕している」と感じていると語ります。

 

HermeusのFlight Test Pilotを務めるJeremy “NOVA” Vanderhalは、20年以上にわたりU.S. Air Forceで戦闘機パイロットおよびテストパイロットとしてキャリアを積んできた人物です。現在は、新しい航空機をゼロから設計し、自らテスト飛行を行うことで、将来のエアロスペースと国防のあり方を形づくっています。彼は、「新しい航空機を一から設計できること、戦略レベルで競争しながらアメリカの力を世界に投射する能力を高められること、そしてとにかく“速く飛ぶ”ことが大好きです」と、今も変わらないスピードへの情熱を語っています。

Mission Systems Engineering LeadのAndrew Nealは、U.S. Marine CorpsでComm/Nav/C2/Weapons Avionicsの技術者として海外で通信・航法システムの保守に従事してきました。現在はHermeusで、ハイパーソニック機向けの次世代ミッションシステムとアビオニクスを設計しています。Afghanistanでエンドユーザーとしてシステムを使う立場から、いまはDoDに納入されるアビオニクスとソフトウェアを設計する立場へとキャリアの「ライフサイクル」を経験してきたと振り返り、「Quarterhorseのような機体は、DoDにとって“ハイパーソニック版スイスアーミーナイフ”になりうる」と、その価値を強調しています。

 

製造現場でも、退役軍人の経験はダイレクトに生かされています。U.S. Marine CorpsでMV-22 Ospreyの機体メカニックを務めた後、HermeusでSheet Metal Technicianとして働くNathan Alvarezは、「Hermeusのミッションで一番ワクワクするのは、その“あり得なさ”です。長年、航空宇宙の世界では“それはできない”という思い込みが常識になっていましたが、Hermeusでは上から下まで誰もその前提を気にしていません」と語り、「この機体とこのミッションは、ここで働く一人ひとりのものであり、全員が当事者意識を持っている」と述べています。U.S. ArmyでBlackhawkヘリコプターの品質保証を務め、今はQuality Specialistとして製造基準の確立と品質向上に取り組むLogan Smithや、U.S. Marine Corps出身でFlight Test Technicianとしてテストチームを支えるRussell Courseyも、同じゴールに向かって現場からミッションを支えています。

サイバーセキュリティやオペレーションの分野でも、軍での経験がHermeusの競争力につながっています。U.S. Air ForceでCombat Controller(CCT)として航空機回収などに従事した経歴を持つCyber Security ManagerのMatt Whiteは、複雑なセキュリティ環境を理解し、戦闘現場のニーズを汲み取った上で、新しい能力を迅速に届ける役割を担っています。長年U.S. Air Force Test and Evaluation Centerの部隊を率いてきたJay “Rocks” Wagemannは、現在HermeusのDirector of Mission Managementとして、空域レンジ運用やオペレーショナルテストの知見を生かし、前例のないスピードで能力を開発・実証することに挑んでいます。彼は、「我々は近年では考えられないペースで新しい能力を形にしており、そのスピードに周囲がついていけないほどです」と語り、他国がアメリカの何倍ものペースで新しい戦力を生み出している現状を踏まえ、「そのギャップを埋め、現役で戦う人たちに必要な能力を届けるチームの一員であることを誇りに思う」と強調しています。

 

U.S. NavyでUSS John C. Stennisに乗艦し、F-18をはじめとする航空機の電気系統を担当したAviation Electrician’s Mate出身のAndrew Davidsonは、現在HermeusでAvionics Integration Tech IIIとして複雑な配線やシステム統合を手掛けています。空母の甲板で離発艦する戦闘機のそばで航空機と向き合ってきた経験が、今はハイマッハ機を空に送り出す基盤になっているといいます。彼は、「ここでつくっている機体が将来的に抑止力として機能し、結果的にアメリカ人の安全を守ることにつながると思うと、大きな誇りを感じます」と述べています。

Hermeusは、Veterans Dayにあたり、制服を着て祖国に奉仕したすべての人々、そして今も新しい形で奉仕を続けている人々に敬意を表しています。退役軍人たちの献身とコミットメントがあるからこそ、同社が目指す未来の航空宇宙と防衛の姿は現実味を帯びてきます。Hermeusは、「すべての退役軍人に心から感謝するとともに、彼らからのインスピレーションを力に、これからも限界に挑み続ける」とメッセージを送っています。

 

Hermeusについて
Hermeusは、高マッハおよびハイパーソニック領域で飛行する高速航空機の設計・製造・試験を高速サイクルで行うことに特化した航空機メーカーです。U.S. Department of Defenseと直接連携し、アメリカと同盟国があらゆる潜在的な敵対勢力に対して非対称的優位性を維持できるよう、新しい航空戦力と偵察・輸送能力の提供を目指しています。退役軍人を含む多様な専門家チームが、国家の安全保障に直結するテクノロジーを最前線で形にしている点が同社の強みです。

 

TagsDefenseTechMobility TechUnited States

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