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BioTechのLindus Health、Yendouと提携し、サイトエンゲージメントを自動化し、治験のフィージビリティを加速
Lindus Healthは、AI駆動のサイトエンゲージメント/管理プラットフォームであるYendouとの戦略的提携を発表しました。両社は、サイトDB・自動化されたフィージビリティワークフロー・サーベイ作成を備えたスケーラブルな一体型プラットフォームにより、サイトへのアウトリーチとデータ管理を合理化し、より強固で効率的なサイト運用を実現します。
治験におけるサイトフィージビリティは、治療領域の実績、患者アクセス、スタッフ資格、契約タイムラインなどの把握が不可欠ですが、多くのCROではサイト対応が断片化し、同じ質問票の再送・手入力が常態化しています。Lindus HealthとYendouの提携では、通常は複数チャネルに散在するサイトデータを長期記憶として一元化。初回のサーベイで取得したサイト属性を保管・再利用でき、以降の調査では過去回答を自動適用します。これにより、スポンサーはRFPへの回答を迅速に受け取り、CROは他の試験活動に時間を振り向けられ、サイト側は反復質問の負荷から解放されます。さらに、これまで個別ツールで行っていたBCCメールの一斉送信や入門資料の配布をYendou上に統合し、個別化アウトリーチ、パートナーネットワーク内でのサイト可視化、イントロ・能力確認・NDAなどの自動オンボーディングを可能にします。
Yendouの特長は、あらゆる接点で「スピードと品質」を測定し、コミュニケーションや応答性を構造化されたインテリジェンスへ変換する点にあります。これによりLindus Healthは、市場ベンチマークではなく自社の実績に基づくデータドリブンなサイトランキングを構築。時間の経過とともに、最速でアクティベートし安定して成果を出すサイトを予見でき、フィージビリティを継続的に改善する仕組みが形成されます。
提携初期のデータでは、FTEあたり週6時間超の手作業が削減され、サイトとの通話増加、プロトコル設計を支える早期のPI意見収集、透明性の高いパイプライン共有など「関係性を深める」活動へ注力できるようになりました。わずか8週間で、有資格サイトは394%増、担当治験医は15倍、サイトごとの取得データポイントは12倍となり、試験の網羅性と品質が同時に向上しています。Lindus HealthのCo-CEOであるMeri Beckwith氏は、「サイトを戦略的パートナーとして大切にすると、信頼・ロイヤルティ・応答速度がすべて好転します。Yendouとの提携はそれを可能にします」と述べています。
Lindus Healthについて
Lindus Healthは、テクノロジーと臨床運用を統合した「anti-CRO」として、これまでのボトルネックであった治験を高速かつ確実に遂行する企業です。固定価格・マイルストーン連動の契約でインセンティブを整合し、独自のソフトウェアと世界クラスのオペレーション、4,000万件超のEHRアクセスを活用して、速度・信頼性・インパクトを両立した試験を提供します。糖尿病、喘息、うつ病、高血圧、慢性疲労症候群など米英欧で多数の試験を実施し、Fierce Biotech CRO Awards(被験者リクルート/維持)やPM360 Elite 100などを受賞。Balderton、Peter Thiel、Creandum、Firstminute Capital、Seedcamp等から8,000万ドル超を調達しています。
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