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2025/07/28

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LLMのOpenAI、Oracleと年間300億ドルのクラウド契約を正式発表し、次世代AI基盤「Stargate」に向け大規模投資へ

OpenAIは、かねてから業界で注目されていたOracleとの年間300億ドル(約4.8兆円)規模のクラウドサービス契約を正式に認めました。これは、テクノロジー業界史上でも最大級のインフラ契約であり、AI時代に向けた戦略的提携の象徴です。この契約は、OpenAIが全米で2百万個以上のAI用チップを製造し、オペレーションおよび建設分野で最大10万人の雇用を創出するという、野心的なAIインフラ整備計画を支えるものです。Oracleが6月下旬に米証券取引委員会(SEC)に提出した曖昧な開示書類以降、契約相手が誰なのかをめぐり業界では憶測が飛び交っていましたが、今回の発表によってようやく全貌が明らかになりました。この契約は、OpenAIが進める次世代AIスーパーコンピューティングプロジェクト「Stargate」の中核をなすものです。「Stargate」は、総額5,000億ドル(約80兆円)をかけて数年にわたり開発されるAIインフラ構想であり、その規模は従来のインフラ投資を大きく上回ります。

 

OpenAIのCEOであるSam Altman氏は、「金額だけを見ると実感が湧きにくいが、これは本当に巨大なインフラプロジェクトだ」と語り、そのスケールの大きさを強調しました。今回の契約は、OpenAIが将来的な需要を見越して先行投資を行う戦略の一環であり、業界関係者はこの動きを、かつてAmazon Web Services(AWS)がクラウド事業で行った初期投資になぞらえています。AIの演算処理能力への需要が飛躍的に高まる中、OpenAIはその基盤となるインフラ構築を主導する立場をさらに強化しています。

 

OpenAIについて
OpenAIは、人工知能の安全かつ有益な開発と普及を目的として設立されたAI研究および製品開発企業です。生成AIの分野で圧倒的な技術力を誇り、ChatGPT、GPT-4、DALL·Eなどを開発・提供。現在は、次世代の大規模AIシステムの訓練・運用を支えるためのスーパーコンピューティング・インフラ整備に注力しており、「Stargate」プロジェクトを通じて世界的なAIインフラの標準を築こうとしています。

 

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