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2025/07/02

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量子コンピュータのClassiqとMegazoneCloud、量子コンピューティング分野で提携し、アジア市場における実用化加速へ

AWSクラウドMSPで韓国クラウド市場をリードするMegazoneCloud(会長:Joo-Wan Lee)と、量子ソフトウェア分野のリーディングカンパニーであるClassiq Technologiesは、ソウルで開催されたQuantum Korea 2025(6月24日〜26日、aTセンター)にて、量子コンピューティング分野での戦略的業務提携に関するMOU(覚書)を締結したと発表しました。今回の提携は、量子技術の実用化を加速させることを目的としており、韓国における量子教育プログラムの共同開発、顧客主導型パイロットプロジェクトの設計と実行、そしてハイブリッド・コンピューティング環境での技術統合の検討など、多岐にわたる協業を視野に入れています。

 

Classiqは、独自の量子モデリング言語「Qmod」や、量子回路の深層コンパイル技術によって、異なるゲート型量子ハードウェア間の互換性を保ちながら、複雑な量子アプリケーションを効率的に設計できる高機能開発プラットフォームを提供しています。抽象化された開発環境を通じて、量子専門家でなくとも高度なアプリケーションを構築・展開できる点が特長です。物理キュービットの拡張が進む今後の量子ハードウェアにおいて、Classiqの「モデルファースト」アプローチは、実用的な量子開発における鍵と見なされています。この提携は、MegazoneCloudが掲げる「アジア最大の量子クラウドサービス拠点」戦略にも合致しています。すでに同社は、AWS Braketを通じた量子AI、最適化、化学シミュレーションなどの導入支援を行っており、今回Classiqの開発環境と統合することで、企業の量子アプリ開発をさらに促進することが期待されています。

 

MegazoneCloudのChief Quantum OfficerであるBrad Kim氏は、「Classiqとの協業は、量子コンピューティングを業界で実用的に展開するための重要な一歩です。直感的かつスケーラブルな量子開発環境を提供することで、アジア市場における当社の量子クラウドプラットフォームの存在感を強化していきます」と述べました。また、Classiqの共同創業者兼CEOであるNir Minerbi氏は、「MegazoneCloudとのパートナーシップは、我々の量子開発技術を韓国市場へ展開する戦略の一環です。業界における実用性を高め、迫り来る量子時代への備えを共に強化していきます」とコメントしました。両社は今後、教育、概念実証(PoC)、技術統合などの分野において、より具体的な協業の機会を模索していく予定です。ディベロッパーコミュニティとの連携や業界別ワークショップなどを通じて、量子技術の実用展開を支援していきます。

Quantum Korea 2025は、韓国科学技術情報通信部が主催する国内最大規模の量子テックイベントであり、今回のMOU締結は韓国とイスラエル間の量子分野での連携強化、さらにはアジア全体への量子技術展開に向けた重要な一歩と位置づけられます。

 

Classiqについて
Classiq Technologiesは、量子アプリケーション開発を自動化する高度なソフトウェアプラットフォームを提供する量子ソフトウェア企業です。独自の高水準開発環境(IDE、コンパイラ、OS)と量子回路合成技術により、ユーザーは深い専門知識がなくても複雑な量子アプリケーションを設計・実行可能です。数百万ゲート規模の量子回路を短時間で構築できるスケーラビリティを備え、あらゆる量子コンピュータ上での実行に対応しています。Classiqは、量子コンピューティングの社会実装を支えるフロントランナーです。

 

TagsDeepTechIsrael

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