リアルタイムのグループ決済を専門とするFinTechの"Cino"がSeedで€3.5Mを調達

Cinoは、Balderton Capitalがリードし、Connect Ventures、複数のエンジェル投資家が参加したSeedで€3.5Mを調達した。

2023年に設立されたリアルタイムのグループ決済を専門とするFinTech企業のCinoは、友人、家族、ルームメイトなどのグループが請求書を分割したり、共同で買い物をしたりする方法を変革することを目的とした決済アプリを開発しました。従来のように1人が支払いを立て替え、他のメンバーから分担金を回収するのではなく、Cinoを使用すればグループの全員が自分の銀行口座から即座に直接支払いを行うことができます。

今回調達した資金は、Cinoの英国でのローンチを支援するために活用される予定であり、同社はすでに急速に拡大するウェイトリストを抱えています。また、欧州全域での事業拡大を加速させるとともに、グループ決済向けの新機能開発にも資金を充てる計画です。さらに、B2B決済や賃貸支払いの分野にも進出する可能性を探る予定です。

Cinoの人気は口コミによるユーザー成長によって大きく牽引されており、特にフィンランドとイタリアではアプリの利用が月間100%の成長率を記録しています。平均すると、グループはCinoを月に17回使用し、合計で最大€3,000を支払っています。アクティブユーザーの多くは、登録から数時間以内に初回の決済を行っています。

「FinTechはこれまで一方向的なものでしたが、私たちは社会的な生き物です。支払いも、実際の消費行動に合わせるべきです。現金時代にはもっとシンプルでした。しかし、デジタル化が進んだ今、決済もそれに応じて進化する必要があります。」とCinoの共同創業者兼CEOは述べています。

「これまでの長い間、人々は請求の分割や債務管理、返済リクエストといった方法しか選択肢がないものと受け入れてきました。しかし、Cinoの爆発的な成長が示しているのは、ユーザーに愛される新たな選択肢が存在するということです。私たちはCinoが、お金のやり取りのあり方を再定義することを支援できることを楽しみにしています。」とBalderton CapitalのPartnerはコメントしています。