会計事務所向けに特化して設計されたAI搭載ソフトウェアを開発する"Bluebook"がPre-Seedで総額$3Mを調達

Bluebookは、EQT Venturesがリードし、エンジェル投資家も参加したPre-Seedで$2.5Mを調達し、Y Combinatorからの別途資金注入を含めると総額で$3Mを調達した。

AIを活用し従来の会計業務を変革したいと考える先進的な会計事務所向けに特化して設計されたAI搭載ソフトウェアを開発するBluebookは、AIアシスタントがリアルタイムでリサーチや文書作成を行い、必要な情報への効率的なアクセスを提供することで生産性と意思決定を向上させます。また、グローバルに適用可能な会計原則を一元的に集約したナレッジベースとして機能し、重要な財務データの収集と分析をサポートします。さらに、税務上最適な仕訳提案を積極的に提示し、ユーザーが的確な意思決定を行えるようにしつつ、使いやすいインターフェースで信頼性と積極的な関与を確保しています。

$670B規模の会計業界は、深刻な人材不足や高齢化といった現状の課題により、多くの事務所が新たな人材の確保に苦慮しており、技術的変革の瀬戸際に立たされています。Bluebookは、最先端の会計事務所と7カ月間にわたり密接に協力し、自動化されたワークフローと業務プロセスの最適化を実現するソリューションを開発しました。

Bluebookソリューションの主な特徴:

• 取引の処理と確認を10倍効率的に実行し、コンプライアンスと正確性を確保
• 税務、VAT、コンプライアンスなどのリサーチ時間を30%削減。信頼できる情報源を引用した高品質な回答を提供
• ジュニアおよび一般会計士がより複雑な顧客案件を自信を持って担当し、事業を拡大できるよう支援

多くの企業が会計分野の市場性を認識している一方で、既存のソリューションの大半は従来の記帳業務のプロセス自動化に主眼を置いています。これに対し、Bluebookは「自動運転」型の会計を提供し、ユーザーが記帳を超え、付加価値の高いコンサルティング業務により多くの時間を割けるようにするという長期的ビジョンを掲げています。

Bluebookはすでに、Baker TillyやKlara Consultingといった北欧の大手企業と協業しており、今四半期中にスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークで複数の事務所が導入予定です。2025年には、Bluebookは北欧およびヨーロッパ全域での事業拡大を継続する予定です。

「会計業界は大きな転換点にあります。複雑性が増し、市場は統合され、AIの台頭によって事務所は混乱しています。私たちは今、可能性のほんの一端に触れたにすぎません。Bluebookは単なる会計ツールではなく、事務所がまったく新しい形で運営できる未来を提供します。これにより、より付加価値の高いコンサルティング業務に集中できるようになります。AIは会計士の敵ではなく、共に働く存在であるべきです。EQT、YC、そして世界のAIおよびフィンテックのリーダーからの支援を受け、私たちはその未来を追求していきます。」Bluebookの共同創業者兼CEOは述べています。

「Bluebookへの投資は、AIが人間の可能性を高める変革力を持っているという私たちの信念を反映しています。AIは反復的で単調な業務を引き受けることで、会計士が洞察力のある分析や戦略的意思決定に自らのスキルを注ぐことを可能にします。人間の直感と機械の精度とのコラボレーションこそが、前例のない効率性を引き出す鍵であり、私たちはBluebookが会計分野でこの革新的な変化をリードすることを全力でサポートします。」とEQT Venturesのパートナーは述べています。