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Trust ManagementのDrata、SafeBaseを買収しGRC分野でのリーダーシップを強化
Trust Managementプラットフォームを提供するDrataは、エンタープライズ向けTrust CenterソリューションのリーダーであるSafeBaseを買収する正式な合意に達したと発表しました。この買収により、両社のビジョンである「企業間の信頼レイヤー」を構築し、透明性の高いシームレスな関係を実現することを目指します。取引の完了は今月末を予定しています。
市場では、クラウドやAIへの依存度の高まり、DORAやISO 42001、EU AI Actといった規制の強化、大規模なセキュリティ侵害の増加などが相まって、包括的なTrust Managementプラットフォームへの需要が急速に拡大しています。継続的なコンプライアンスを維持し、顧客の信頼を確保するには、スケーラブルかつ適応性のあるアプローチが不可欠です。DrataによるSafeBaseの買収は、AI駆動の自動化を活用し、セキュリティレビューの効率化やベンダーリスク管理の強化を実現するものと期待されています。両社の統合により、GRC(ガバナンス、リスク、コンプライアンス)を包括的に支援する信頼のエコシステムが生まれることになります。
SafeBaseは2020年にAl Yang氏とAdar Arnon氏によって設立され、OpenAI、Twilio、CrowdStrike、HubSpot、LinkedIn、T-Mobileをはじめ、Cloud 100企業の3分の1以上が同社のTrust Centerを導入しています。これにより、約150億ドルのセキュリティ対応売上を促進し、セキュリティ質問への対応時間を最大98%削減することが可能になりました。一方、Drataも過去4年間で急成長し、コンプライアンスの自動化やベンダーリスク管理、GRCの最適化を推進してきました。
SafeBaseの共同創業者兼CEOであるAl Yang氏は、「SafeBaseはTrust Center分野のパイオニアとして、常にお客様の課題を解決する革新的な自動化とAI技術を提供してきました。Drataとの統合により、同じミッションと文化を持つ2つの企業が協力し、Trust Managementの未来を再定義していきます」と述べています。
また、Drataの共同創業者兼CEOであるAdam Markowitz氏は、「現在、信頼は競争優位性の要となり、スピードと確かな証明の組み合わせが鍵を握っています。GRCプログラムの課題を解消しながら、コンプライアンスとベンダーリスク管理を優先することがこれまで以上に重要です。SafeBaseとの統合により、お客様がセキュリティ、コンプライアンス、信頼を継続的に確保し、それを積極的に発信できるよう支援します」と語っています。
SafeBaseについて
SafeBaseは、エンタープライズ向けのTrust Centerプラットフォームであり、シームレスなセキュリティレビューを実現します。セキュリティ審査プロセスの自動化を通じて、企業がセキュリティおよび信頼に関する姿勢を透明かつ積極的に伝える方法を革新しています。OpenAI、Wiz、LinkedIn、Asana、Jamfなど、多くの企業がSafeBaseを採用しています。
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