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クラウドコスト管理のFinout、シリーズCで4000万ドルを調達し企業向けクラウドコスト管理を強化
Finoutは、企業向けFinOpsプラットフォームを提供するスタートアップであり、このたびシリーズCで4000万ドルの資金調達を実施したことを発表した。このラウンドはInsight Partnersが主導し、Pitango、Team8、Red Dot Capital、Maor Investmentsが参加した。これにより、同社の累計調達額は8500万ドルに達した。
Finoutのクラウドコスト管理プラットフォームは、SiriusXM、Lyft、The New York Times、Choice Hotels、Wiz、Tenable、Alchemyなどの業界リーダーに採用されており、クラウド環境のコスト最適化とガバナンスを支援している。近年、マルチクラウド環境、Kubernetes、データウェアハウス、CDNなどを活用する企業が増加しているが、これに伴い、従来のコスト管理手法では対応しきれない課題が浮上している。特にAIモデルの導入やアプリケーションの動的スケーリングにより、企業は迅速なインサイト、過去の支出の可視化、将来の計画策定を求めている。こうしたニーズに応えるため、Finoutは企業向けのクラウドコスト管理プラットフォームを提供し、クラウド支出の可視化、詳細なコスト配分、ユニットエコノミクス分析、計画・予測機能を強化している。このプラットフォームにより、企業はチーム単位、機能単位、事業部単位でクラウドコストを適切に管理できるようになり、顧客やトランザクションごとの支出分析も可能になる。
今回の資金調達を受け、Finoutは大規模企業向けの新機能を発表した。これには以下が含まれる:
• 高度な財務計画・予測ツール:エクセルを用いた手作業のワークフローから脱却し、財務・エンジニアリングチーム間の連携を強化
• インスタントバーチャルタグ機能:リアルタイムのコスト配分を実現し、マルチアカウント環境やテレメトリデータに基づく共有コストを最適化
• 最新のタグ管理機能:一貫したリソース分類を実施し、データの精度向上とコスト削減を実現
Insight Partnersのマネージングディレクター、Teddie Wardi氏は、
「クラウドコストと複雑性が増大し、AIへの投資が加速する中、Finoutは市場のリーダーとして確固たる地位を築いています。クラウドコスト管理市場には大きな可能性があり、Finoutはその分野を牽引する企業です。」と述べた。
FinoutのCEO兼共同創業者、Roi Ravhon氏は、
「企業におけるFinOpsの採用が進んでいることは、現代のクラウド環境において高度なコスト管理が不可欠であることを示しています。今回の資金調達は、Finoutの市場リーダーとしての地位を証明するだけでなく、FinOpsを推進するコミュニティの成長も意味しています。この投資を活用し、さらに高度な、ユーザー中心のプラットフォームを構築し、クラウドコスト管理を企業の競争優位性へと変えていきます。」と語った。
Finoutについて
Finoutは、企業向けFinOpsソリューションを提供するスタートアップで、クラウド環境のコスト管理、最適化、可視化を可能にするプラットフォームを開発している。マルチクラウド対応のソリューションにより、企業のクラウド支出を最適化し、コスト削減と業務効率向上を支援する。
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