Startup Portfolio
BioPharmaのTrevi Therapeutics、Haduvioの進捗と今後の試験計画を発表
Trevi Therapeutics, Inc.(Nasdaq: TRVI)は、慢性咳に対する治療薬Haduvio™(経口ナロブフィンER)を開発する臨床段階のバイオ医薬品企業です。同社は、1月13日から15日にサンフランシスコで開催されるLifeSci Partners Corporate Access Eventへの参加に先立ち、事業の最新情報を発表しました。このイベントはJ.P. Morgan Healthcare Conferenceと同じ週に開催されます。
Trevi Therapeuticsは、2024年にいくつかの重要な試験成果を達成しました。これにより、慢性咳に苦しむ患者に新しい治療オプションを提供する可能性がさらに近づいています。
主要なアップデート:
• RIVER試験(Phase 2a)
2025年1月初旬に最後の患者の最終訪問を完了しました。約60人の患者を対象にしたこのRCC(難治性慢性咳)試験のトップライン結果は2025年第1四半期に発表される予定です。
• CORAL試験(Phase 2b)
2024年12月にIPF(特発性肺線維症)患者の慢性咳を対象とした試験で、サンプルサイズ再推定(SSRE)解析の肯定的な結果が発表されました。試験対象者数(160人)が再確認され、現在80%が登録完了しています。トップライン結果は2025年上半期に期待されています。
• 財務状況
2024年12月31日時点で、現金及び市場性証券は1億760万ドルと見積もられており、2026年後半までの資金持続性が見込まれています。ただし、この見積もりは仮のものであり、独立した監査法人による検証を受けていません。
Haduvioの概要
Haduvioは、KAMA(カッパアゴニストおよびミューアンタゴニスト)というメカニズムを持つ治療薬で、咳反射アークに中枢および末梢から作用します。IPF患者の85%に影響を与える慢性咳や、米国で200万~300万人が罹患するRCCに対する治療を目指しています。
• IPF患者の慢性咳
米国では約14万人のIPF患者が存在し、そのうち85%が慢性咳を経験しています。患者は1日あたり最大1,500回の咳をする場合があり、疾患進行、死亡リスク、肺移植の必要性を高めます。また、患者の生活の質に深刻な影響を与えています。
• RCC(難治性慢性咳)
中枢および末梢神経の咳反射過敏性が原因で発生し、女性の尿失禁、睡眠障害、社会的な恥ずかしさなど、幅広い合併症を伴います。これらは患者や周囲の人々に大きな社会的・経済的負担をもたらします。
いずれの疾患についても米国では承認された治療法がなく、既存のオフラベル治療は効果が限られています。Haduvioは、これらの疾患に対する新しい治療オプションとして開発されています。
Trevi Therapeuticsについて
Trevi Therapeutics, Inc.は、慢性咳を対象とした治療薬Haduvio™を開発する臨床段階のバイオ医薬品企業です。特に特発性肺線維症(IPF)患者の慢性咳や、難治性慢性咳(RCC)をターゲットとしています。Haduvioは、咳反射アークに作用する新しいメカニズム(KAMA)を持つ薬剤であり、これまで治療法がなかった患者に革新的な選択肢を提供することを目指しています。同社は、2026年後半までの資金基盤を持ち、開発プログラムを推進しています。
関連ニュース
Trevi Therapeutics に興味がありますか?
最新ニュース
不動産および建設分野向けの保険リスク管理システムを提供する"Jones"がSeries Bで$15Mを調達
2025/01/09
HealthTechのBrightside Health、The Joint Commissionのゴールドシール認定を取得
2025/01/09
BioPharmaのCardurion Pharmaceuticals、Charlotte Newman氏を最高事業責任者に任命
2025/01/09
BioTechのEikon Therapeutics、J.P. Morgan Healthcare Conferenceで最新進捗を発表予定
2025/01/09
BioPharmaのOdyssey Therapeutics、Jason Haas氏をCFOに任命
2025/01/09