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ナンバープレート読取システムのFlock Safety:ドローン企業Aerodomeを買収し、公共安全技術のソリューションを拡大
ナンバープレート読取システムで知られるFlock Safetyは、緊急対応者向けドローン技術企業のAerodomeを買収し、新たな展開を開始しました。買収額は非公表となっています。この買収により、Flock Safetyは法執行機関の対応時間を短縮するための「迅速対応ソリューション」にドローンを追加することが可能になります。2023年に設立されたAerodomeは、これまでに2,800万ドルを調達し、ドローンとリモートパイロットソフトウェアを提供してきました。
2017年に創業者の近隣で発生した財産犯罪をきっかけに設立されたFlock Safetyは、Andreessen Horowitzなどから3億ドル以上を調達しています。同社は、ナンバープレート読取ツールの他、音声・映像検知製品なども提供しています。今回の買収により、今後12ヶ月以内に米国製でNDAA(国防権限法)に準拠したドローン製品群の提供を開始する予定です。
Flock SafetyのCEO兼創業者のGarrett Langleyは、「ドローンによる初動対応プログラムを見た人なら誰でも、この技術が公共安全の未来で中心的な役割を果たすことを理解できます。法執行官が現場の状況を把握するために、ドローンほど効果的な技術はありません」と述べています。Aerodomeのソフトウェアは、他の航空機との衝突を回避し、視界外での飛行を可能にします。アリゾナ州スコッツデール警察など、すでに複数の法執行機関が導入しています。ナンバープレート自動読取システムとドローンは、採用・定着に課題を抱える警察機関を支援する可能性のある技術として注目されています。また、緊急対応だけでなく、災害管理や地方自治体の様々な業務においても活用が期待されています。
Flock Safetyについて
Flock Safetyは、ナンバープレートリーダーや音声・映像検出製品を提供する公共安全技術企業です。最近では、ドローン技術を取り入れ、迅速対応ソリューションの提供を強化しています。法執行機関向けの革新的な技術開発に注力し、Aerodomeの買収を通じてドローン技術分野にも進出しました。これまでに3億ドル以上の資金を調達し、急成長を続けています。主要製品には、ナンバープレート読取システム、音声・映像検知システム、そして今後展開予定のドローンソリューションなどがあります。
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