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2024/06/19

Startup Portfolio

カナダの自動運転(AV)トラックの"Waabi"がSeries Bで$275M CAD($200M USD)を調達

Waabiは、UberとKhosla Venturesがリードし、Nvidia、Porsche、IKEAの投資部門であるIngka Investmentsなど新たな戦略投資家が多数参加したSeries Bで$275M CAD($200M USD)を調達し、これまでの資産調達総額は$389M CADを超えましたが、評価額を明らかにしませんでした。

カナダ・トロント拠点の自動運転(AV)トラックのWaabは、2025年に完全自動運転のGenerative AI搭載トラックを提供する計画を発表しました。

Waabiの創設者兼CEOは、UberのCheif Scientist兼自動運転ユニットの責任者を務めた後、2021年にWaabiを設立し、$100M CADのSeries A資金を調達してステルスから脱却しました。Waabiは、まず長距離トラック輸送に焦点を当てており、この分野で労働力不足、安全性の問題、サプライチェーンの課題に対処する余地があると見ています。

同氏は、Waabiには現在、運転手を車両から排除し、レベル4の自動運転を達成し、来年には完全自動運転トラックを市場に投入して商業配送を開始するために必要な技術、チーム、パートナー、および資金が揃っていると述べました。

WaabiのSeries Bは、厳しい市場環境の中で特に大規模な資金調達となりました。同氏は、これをWaabiの自動運転に対する新しいアプローチと短期間での急速な進展に起因するとし、AI Brain(Waabi Driver)とシミュレーター(Waabi World)の公開、Uber FreightやNvidiaとの提携、道路テストの開始、そしてテキサス州での商業運転の開始などを挙げました。

自動運転車(AV)は歴史的に開発にコストがかかり、スケールが難しく、安全性の懸念もありました。自動運転技術の開発の進展が限られ、危険な事故が発生し、経済状況が厳しい中で、大手企業と数十億ドルの価値が消失した「AVの冬」を経験しました。

Waabiは「AV 2.0」に賭けています。この戦略はGenerative AIを優先し、その独自の課題も伴います。「Generative AIの物理世界での進化がロボティクス、特に自動運転のゲーム全体を変えることは非常に明らかです。」と同氏は述べています。

Waabi WorldとGenerative AIにより、Waabi Driverは実際の道路に出る前に仮想的にトレーニングすることができます。このアプローチは従来の道路テストファーストの開発戦略よりもはるかに安価で、安全で、スケーラブルであると同氏は主張しています。

WaabiのAI Brainはリアルタイムとシミュレーター(Waabi World)の両方でトレーニングできます。この「トレーナーをトレーニングする」機能は、他の企業にはない非常に独自の競争優位性であると同氏は付け加えました。

トロント大学のコンピュータサイエンス教授であり、トロントAIリサーチハブVector Instituteの共同設立者でもある同氏は、キャリアの大部分を新しいAI技術の開発とそれを物理世界に適用する方法を模索することに費やしてきました。同氏にとって、今回のラウンドはWaabi、自動運転業界、そしてカナダ全体にとって「エキサイティングな時期」を意味します。

WaabiのCEOは、カナダには世界を変えるための「大胆な賭け」をする企業がもっと必要だと信じています。Waabiの例がより多くのカナダのテック起業家に同様のことを促すことを望んでいると付け加えました。

 

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