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2025/06/17

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AIを活用した不正請求対策のJustt、チャージバック回収を最適化する新機能「Dispute Optimization」を発表

AIを活用したチャージバック管理分野で業界をリードするJusttは、加盟店のチャージバック回収を最大化する新機能「Dispute Optimization」を発表しました。これは業界初の取り組みで、各チャージバック案件に対しROI(投資対効果)を予測し、対応を推奨または自動化することで、加盟店がより高い収益を得て、関連コストを削減できるよう支援するものです。これまでチャージバック管理においては、AIによる自動化により全件異議申し立てを行うことが一般的な戦略でした。Justtの共同創業者兼CEOのOfir Tahor氏は「私たちは特定タイプの異議申し立てに関して勝率予測を立てることが可能でしたが、多くの場合、最も効率的な戦略は全件のチャージバックに対応することでした」と述べています。

 

しかし近年、チャージバックを取り巻く環境は複雑化しており、手数料やコストが増加しています。例えば、Stripeがチャージバックに敗訴した場合に追加で15ドルの手数料を課すようになったり、Visaがチャージバックの受理遅延や提出遅延に対して新たな手数料を導入するなど、費用構造が変化しています。こうした動向を受けて、Justtは新たにDispute Optimizationの提供を開始しました。Dispute Optimizationでは、Justtの技術を活用して、個々のチャージバック案件における勝率予測をこれまで以上に詳細なレベルで行います。これにより、勝率の予測、敗訴時の手数料、チャージバック金額などを総合的に評価し、「異議申し立てを行うか否か」を加盟店に推奨します。加盟店は推奨された内容をもとに、異議申し立てを行うか、無視するか、あるいは受け入れるかを選択でき、完全に自動化することも可能です。

 

Tahor氏は「業界ではデータの質や量だけで勝率予測ができるとの意見もありますが、私たちは各チャージバック案件はそれぞれ異なり、業界、決済サービスプロバイダー(PSP)、理由コード、データの内容など多様な要素が関係すると考えています。こうした個別の案件をAIにより的確に処理し、カスタムの反論文書を自動生成できることが、この新機能の強みです」と語りました。新機能Dispute Optimizationには、PSPごとに異なる手数料の設定、チャージバック金額や勝率、手数料などを考慮したROI評価の自動化、ROIがマイナスになる可能性がある案件の自動的な除外機能などがあります。これにより加盟店は、より収益性の高いチャージバック案件に集中でき、利益率の保護が可能になります。Tahor氏は「決済エコシステムは急速に変化しており、加盟店にとって収益を最適化する戦略が求められています。Dispute Optimizationはまさにそのためのツールであり、正当に得るべき収益を取り戻すための支援を継続していきます」と述べています。Dispute Optimizationは現在、一部のJustt顧客向けに提供されています。

 

Justtについて
Justtは2020年に設立された、世界初のスマートなチャージバックソリューションを提供する企業です。テンプレートベースの既存製品と異なり、AIベースの自動化技術と専門知識を組み合わせ、動的で柔軟な反論文書を作成します。常にバックグラウンドでA/Bテストを実施し、継続的な自己改善を行う機械学習エンジンを備えるJusttは、手間なく効果的にチャージバック回収を最大化することで加盟店を支援しています。

 

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