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Sustainability TechのClarity AI、サステナビリティ分析を大幅に効率化するAIソリューションを発表
Clarity AIは、サステナビリティ分野に特化したテクノロジー企業として、資産運用担当者や投資家向けに新たなAIドリブンの分析ソリューションをリリースしました。このソリューションは企業分析を自動化し、リアルタイムのインサイトを提供することで、従来のESGリサーチが抱える手間や古いレポートへの依存を解消し、投資チームが主体的にサステナビリティ評価を行えるようにします。
通常、アナリストやポートフォリオマネジャーは断片的なデータや第三者レポートに頼り、更新までに時間がかかるため、急速に変化するサステナビリティ領域に迅速に対応することが困難でした。Clarity AIの新ソリューションでは、企業別に自動生成されるブリーフが常に最新の情報にアップデートされ、さらにAIアシスタントが企業の気候変動対応策やESGリスク、企業の社会的な問題への関与など複数の要素をリアルタイムに参照しながら、適切なコンテキストや追加情報を提供します。
Clarity AIのChief Product OfficerであるÁngel Agudoは、AIがもはや従来のサポート的役割を超えて、投資判断を支える中核要素になっていると語ります。企業の分析環境がデータ中心へシフトする中で、Clarity AIは従来のサービスのように外部から得られる静的かつ主観的な評価ではなく、高度にパーソナライズされた動的かつ客観的なインサイトを提供できるシステムを目指しています。
この新ソリューションが特に強力なのは、毎回レポートの更新を待つ必要がないことです。自社のデータベースから20万を超える企業レポートを瞬時に検索し、そこから得られるインサイトをAIが自動的に生成・更新します。Clarity AIのChief Technology OfficerであるMarsal Gavaldàは、「当社の技術が優れているのは、単にデータを処理するだけでなく、サステナビリティ分析の複雑性を有用な指標に落とし込む点にある」と強調します。また、同社にはAI、データサイエンス、金融、サステナビリティの各分野から約200名の専門家が在籍し、スケーラブルかつリアルタイム性のある分析を支える独自のプラットフォームを構築してきました。
こうしたアプローチによって、金融機関や企業は従来のESG情報提供会社からの静的なサービスに依存せずに、最新かつ客観的なデータを基にすばやく戦略を立案できるようになります。Ángel Agudoは、「我々は投資チームの拡張知能として機能し、市場がより複雑化する中で差別化とコスト削減を同時に実現する支援を行います」と述べています。
Clarity AIについて
Clarity AIは、先端テクノロジーとAIを駆使して、投資家、企業、政府、消費者などに向けて環境・社会に関するデータを提供するサステナビリティテック企業です。当初からAIをコアとしたプラットフォームを構築し、ポートフォリオ管理や企業リサーチ、エンゲージメント、ベンチマーク、規制報告、オンラインバンキング、Eコマースなど多様なニーズに対応したデータソリューションと分析機能を用意しています。Forresterの「The Forrester Wave: ESG Data & Analytics, Q3 2024」でもリーダーに選出され、同社のクライアントには総計60兆ドル超の資産を運用する金融機関が含まれます。BlackRockやLondon Stock Exchange Group(LSEG)、BNP Paribas、Caceis、SimCorpなどとの戦略的パートナーシップを通じて、投資家が普段使いのプラットフォーム上でシームレスに高度な分析機能にアクセスできるようサポートしています。拠点は北米、欧州、中東にまたがり、グローバルに展開しています。
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