データインサイトのEnigma、Databricks Marketplaceで中小企業の財務データを提供開始

Enigmaは、企業のアイデンティティと財務状況に関する包括的なデータインサイトを提供するデータサイエンス企業で、このたびDatabricksとのコラボレーションを発表しました。この協業により、Enigmaは中小企業のカード収益、成長率、その他の財務健全性指標をDatabricks Marketplaceを通じて提供します。
Databricks Marketplaceは、オープンソースのDelta Sharing標準に基づき、クラウドや地域、プラットフォームをまたいだデータ共有を可能にするオープンマーケットプレイスです。Enigmaのデータは、Databricks Marketplaceのユーザーに直接アクセス可能で、サロン、小売、レストランといった分野のサンプルデータセットも新たに提供されています。EnigmaのCEOであるHicham Oudghiri氏は、「Databricksの進化に伴い、私たちはそのプラットフォームの大きな利点を享受してきました。Delta Sharingは、セキュアなデータ交換のコストと複雑さを削減する素晴らしい例です。今回のDatabricks Marketplaceへの参加は、Databricksとの協力を通じて顧客にさらなる価値を提供するための一環です」とコメントしています。

Enigmaのデータの特徴
Enigmaは、米国のカード取引の40%以上を基盤とするパネルデータから構築された収益インテリジェンスを提供しています。これにより、以下のような詳細な財務データにアクセス可能です：
• 月次および年次のカード収益
• 収益成長率
• 平均取引額
• 使用されている決済技術
• サブ業界の分類

この情報は、顧客や取引先のリストを充実させるだけでなく、タイムリーで正確なビジネスインテリジェンスを提供します。

Databricksのテクノロジーパートナーシップディレクター、David Kulwin氏は、次のように述べています：
「Databricksのゼロコピー統合、Delta Sharing、そしてEnigmaのデータの組み合わせにより、顧客やサプライヤー、見込み顧客について、包括的で正確な理解を得ることが可能になります。このパートナーシップが、データインテリジェンス構築を支援する重要な一歩となることを期待しています。」Enigmaは、Databricks Marketplaceでの無料サンプルデータへの即時アクセスを提供するとともに、追加のデータセットに関する情報リクエストも受け付けています。この協業により、より多くの企業が財務健全性に基づいた意思決定を迅速かつ正確に行えるようになります。

Enigmaについて
Enigmaは、企業のアイデンティティや財務健全性に関する包括的なデータインサイトを提供する企業です。公的および第三者のデータソースからデータを収集・加工し、企業が成長と成功に必要な金融サービスにアクセスできるよう支援しています。そのデータは、営業・マーケティングキャンペーン、Know Your Business（KYB）プロセス、与信審査、制裁スクリーニングに至るまで幅広い用途に活用されています。Enigmaは、機械学習とデータサイエンスを駆使して分散したデータを信頼性の高いインサイトに変換し、企業が意思決定と業務最適化を実現できるよう支援しています。