Startup Portfolio
Generative AIの"Anthropic"が評価額$4.1Bで$300Mを調達
Anthropicは、Spark Capitalがリードした資金調達ラウンドで$300Mを調達し、企業価値は$4.1Bとなりました。わずか1ヶ月の前回ラウンドでGoogleから$300Mを調達した際にGoogleは10%の株式を取得しました。これは、ライバルであるMicrosoftがChatGPT開発のOpenAIに$10Bを投資したわずか2週間後に実施されました。
サンフランシスコに拠点を置く人工知能スタートアップAnthropicは、ChatGPTの動力源であるGPT-3などの大規模言語モデルなどのAIのブレークスルーを経験した研究者、エンジニア、政策専門家などのチームによって、2021年1月に設立されました。そのチームは、機械学習モデルがポジティブまたはネガティブなフィードバックに基づいて、より会話しやすくなるように素早く学習する、人間のフィードバックからの強化学習も専門としています。
このスタートアップは、AIの安全性に重点を置いており、より信頼性が高く、より予測可能な結果をもたらす操縦可能なシステムを構築することを決意しています。そうすることで、偏見をなくし、会話型AIの重要な制限の1つを克服できると、チームは期待しています。
AnthropicのAIチャットボット「Claude」は、現在クローズドベータ版でしかアクセスできませんが、その目標を詳述した論文には、有害なプロンプトがなぜ危険なのか、見当違いなのかを説明することで対抗することが期待されると記されています。
Anthropicは今年に入る前からすでに非常に資金力があり、2022年にSeries AとSeries Bで総額$704Mを調達しています。Series Bでは、今や失脚したFTX暗号通貨取引所の創設者であるサム・バンクマン=フリードが主導したことが注目されました。
最小限の収益しか上げていないAnthropicの空前の評価額は、昨年のChatGPTの台頭に煽られた、いわゆるGenerative AIの出現によって生じた信じられないほどの熱狂を反映しています。Generative AIとは、ユーザーから促されるままにテキストや画像などのメディアを生成できるAIアルゴリズムを指します。
この分野は長年にわたって研究されてきたもので、その努力がようやく実を結びつつあるようです。アナリストは、ChatGPTが示す能力は数十のアプリケーションで有用であり、おそらくオンライン検索でGoogleに匹敵する可能性もあると見ています。
今週だけでも、Generative AIのスタートアップがベンチャーキャピタルから数億ドルの資金を調達しています。火曜日に、SalesforceのVC部門であるSalesforce Venturesは、有望なGenerative AIのスタートアップに投資することを目的とした$250Mの新しいファンドを立ち上げたと発表しました。Anthropic、Cohere、Hearth.AI、自然言語検索サイトYou.comの制作者であるSuSeaの4社に投資する予定だそうです。
また今週、ニューヨークを拠点とする会話型AIスタートアップのAmeliaは、BuildGroupとMonroe Capital経由で$175Mを調達したと発表し、同じくニューヨークを拠点としOpenAIのパートナーであるHumaneは$100Mを調達しました。