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AIのPerplexity AI、TikTokの米国事業との合併を目指す提案を提出
Perplexity AIは、インターネット検索市場でGoogleと競合する新興企業として、TikTokの米国事業との合併を目指す提案をTikTokの親会社ByteDanceに提出しました。この動きは、PerplexityがAlphabet(Googleの親会社)に対抗する力を強化する可能性を秘めており、Googleの株価に影響を与える可能性もあります。
2023年、米国議会は国家安全保障上の懸念を理由にTikTokを禁止する法律を可決しました。これにより、中国を拠点とするByteDanceは、TikTokの米国事業を売却するか、米国市場から撤退する必要に迫られています。これに対し、TikTokは一時的に米国事業を停止することを発表しましたが、トランプ次期大統領はByteDanceに問題解決のための猶予を与える意向を示しています。この事態を受け、MetaやSnapなどの米国のソーシャルメディア企業は恩恵を受ける可能性があります。一方で、TikTokがクラウドサービスに依存しているOracleは、長期的な停止が大きな打撃となる可能性があります。
2022年設立のPerplexityは、検索エンジンとAIチャットボットを組み合わせたプラットフォームを提供しており、最近ではStripeと提携してショッピングアシスタントをリリースしました。同社の提案では、新たな合併企業を設立し、さらに資本パートナーを加える計画が示されています。Perplexityは直近の資金調達ラウンドで80億ドルの評価額を得ており、初期投資家にはAmazon創業者Jeff Bezos、Nvidia、New Enterprise Associatesなどが名を連ねています。一方、ByteDanceはTesla創業者Elon Muskとも協議を行っているとの報道があります。Muskはトランプ次期大統領の主要アドバイザーとして台頭しており、彼の参入は競争をさらに激化させると見られています。WedbushアナリストのDaniel Ives氏は、「Perplexityの提案はTikTokの評価額が400億ドル以上とされる中で、実現可能性が低い」と指摘しています。
Perplexityは、OpenAIのChatGPTと同様に、ウェブ上の情報をもとに質問への回答を生成するサービスを提供しています。OpenAIは最近、66億ドルを調達し、評価額が1570億ドルに達しました。同社の最大投資家はMicrosoftであり、AI市場での競争は激化しています。
Perplexity AIについて
Perplexity AIは、検索エンジンとAIチャットボットを組み合わせた革新的なプラットフォームを提供するスタートアップです。同社は、Stripeとの提携を通じてショッピングアシスタントをリリースするなど、AI技術を活用した新しいソリューションを展開しています。今回のTikTokとの合併提案は、さらなる市場拡大と競争力強化を目指す重要な一歩です。
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