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2026/07/24

Startup Portfolio

手技用医療機器向けの開発インフラを構築する"Inner Logic"がSeedで$11.5Mを調達

Inner Logic(旧社名:Semaphor)は、General CatalystとBison Venturesがリードし、J2VP、Defined、PTX、Valia Ventures、Page One、Alumni Ventures、Flareが参加したSeedで$11.5Mを調達しました。

手技用医療機器向けの開発インフラを構築するInner Logicは、医療機器メーカーが臨床現場へ導入する前に、数千人の仮想患者と数千件の手技を対象として、手技用医療機器の設計、テスト、検証を行うためのインフラを提供しています。同じインフラは、外科手術の自律化を実現するために必要な機能も提供しています。

「外科手術は自動運転と同じ道を歩んでいます。自動車業界は、車が自ら運転できることを証明するシミュレーションとデータシステムを構築したことで、自動運転を現実のものにしました。Inner Logicでは、あらゆる手技医療に向けたその基盤を構築しており、まずは医療機器の設計とテストから取り組んでいます。医療機器メーカーがこのような方法でインテリジェントなシステムを開発・実証できるようになれば、患者が受けられる医療の質は、どの病院を利用できるか、あるいはどの外科医が当直しているかに左右されなくなります」とInner Logic共同創業者兼CEOのTito Porras,MDは述べています。

Inner Logicは、Johns Hopkins Hospitalの脳神経外科レジデントを離れ会社を設立したCEOのTito Porras,MD、Johns Hopkins Whiting School of Engineeringで受賞歴を持つコンピュータビジョンおよびシミュレーション研究者であるCTOのMathias Unberath,PhD、そして生きた動物において世界初の自律腹腔鏡手術を実施したロボットを開発したJohns Hopkins Whiting School of Engineering准教授兼Chief Robotics OfficerのAxel Krieger,PhDによって共同創業されました。共同創業者たちは合わせて400本以上の査読付き論文を執筆し、40件を超える特許の発明者にも名を連ねています。

現在でも、医療機器開発における多くの探索的な作業は実際の物理環境で行われています。開発チームは試作品を製作し、献体ラボや動物実験でテストを繰り返し、1回ずつの実験を通じて有効性を学んでいます。しかし、各反復には多大なコストがかかり、対象となる患者も実際に機器が使用される患者全体のごく一部に限られます。また、ある開発プログラムで得られた知見が、次のプログラムへ十分に活用されることはほとんどありません。

Inner Logicは、こうした開発をシミュレーション環境へ移行します。そこでは、医療機器開発チームは一晩で数千人の仮想患者を対象に設計やテストを実施できます。これらの仮想患者は実際の臨床データや手技データに基づいて構築されているため、シミュレーションで得られた知見は実際の医療現場でも再現性を持ちます。心臓弁やカテーテルのような従来型医療機器では、献体ラボでは到底カバーできない幅広い患者集団を対象に反復開発が可能になります。一方で、自律型システムでは、この転換は不可欠です。解剖学的な個体差、画像取得条件、故障や異常シナリオの組み合わせは非常に多様であり、物理的なテストだけでは十分に網羅できないためです。

「Inner Logicチームの研究は、手技の自律化が遠い未来の構想ではなく、実現目前であることを示しています。しかし、その実現には根本的な転換が必要です。それは、開発、テスト、エビデンス創出をin silico(コンピュータシミュレーション上)へ移行することです。私たちは、AI、医療、ロボティクスの交差領域における同社の卓越した知見こそが、業界全体の基盤を構築する最適なチームであると考えています」とGeneral CatalystのPartnerであるReva Nohriaは述べています。

同社のアプローチはすでにエンドツーエンドで実証されています。整形外科外傷分野では、チームはAIアルゴリズムを完全にシミュレーション環境で学習させ、それを実際のハードウェアと患者の解剖学的構造に適用することに成功しました。また、生きた動物モデルにおいて、胆嚢摘出術の重要な工程を外科医の介入なしで完了することにも成功しています。
 

TagsHealthTechAI

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