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AIネイティブ企業の開発基盤を提供するAIクラウドインフラのTogether AI、初のAI Native Conf開催と研究・製品アップデートを発表
Together AIは、AIネイティブ企業向けクラウド基盤を提供する企業として、初のカンファレンスAI Native Confを開催し、事業およびプロダクトの主要マイルストーンを発表しました。同イベントは次世代AIアプリケーションを構築する開発者や企業を対象としたもので、AIネイティブ企業コミュニティを集める初の取り組みとなります。同社は急速な事業成長を続けており、現在数千の顧客企業を支援し、100万人以上の開発者をサポートしています。年間契約収益は前年比で10倍の成長を達成しており、$1M以上の契約が27件、さらに$1B規模の契約も1件成立しているとしています。
Together AIは、Cursor、Decagon、CartesiaなどのAIネイティブ企業に対して、推論、事前学習、モデル最適化など本番環境向けのAIインフラを提供する中核的なクラウド基盤として位置付けられています。同社はFlashAttentionやThunderKittensの開発者が率いる研究チームを持ち、最先端AI研究と実運用インフラの両方を結びつける存在だとしています。Co-Founder兼CEOのVipul Ved Prakashは、AIはこれまでの技術変革よりも速いスピードで進化しており、現在誕生している企業は従来とは根本的に異なる構造を持つと述べました。AI Native Confは、AIネイティブ企業の開発者が集まり、大規模なAIシステムを本番環境で運用するための実践知を共有する場だと説明しています。また、同社の強みは、基盤研究を行う研究者自身がその技術を実際のプロダクションシステムとして提供している点にあると強調しました。カンファレンスでは、AIカーネル、強化学習、推論最適化に関する研究成果と新製品が発表されました。これらの技術は、企業が生成AIやエージェント型AIを導入する際の学習および推論性能を向上させることを目的としています。主な発表の一つはFlashAttention 4で、広く利用されている言語モデル向けカーネルの最新バージョンです。長いコンテキスト処理において最大4倍の性能向上を実現し、コード生成エージェントや文書解析など長文推論ワークロードの実運用性能を高めるとしています。
さらに、推論とトレーニングを分離する新しいReinforcement Learning APIも発表されました。これにより、従来は大規模GPUクラスターを持つ企業のみが構築可能だった分散型強化学習パイプラインを、より多くの企業が利用できるようになるとしています。また、ThunderAgentと呼ばれるオープンソースのエージェント処理システムも公開されました。エージェント型ワークロードの提供とトレーニングを効率化する仕組みで、最大3.6倍のスループット向上とメモリ使用量削減を実現するとしています。加えて、リアルタイムユーザーデータを利用して推論性能を最適化するATLAS-2も発表され、推論速度を1.5倍向上させるとしています。
AI Native Confは、AIネイティブ企業の急速な増加を背景に開催されました。McKinseyによると、生成AIはすでに70%の企業で利用されており、歴史上最も速く普及した技術の一つとなっています。その結果、新しい世代のAIネイティブ企業が急速に成長しており、従来のスタートアップよりも短期間で$100M規模のARRに到達するケースも増えています。イベントには、GammaのCo-Founder兼CEOであるGrant LeeやCartesiaのCo-FounderであるArjun Desaiなど、AI分野の先端企業のリーダーや研究者、エンジニアが登壇し、大規模AIシステムの実運用に関する知見を共有しました。
Together AIについて
Together AIは、最先端のオープンソースモデル、高性能インフラ、AI効率化とスケーラビリティに関する研究を組み合わせたAI Native Cloudを提供する企業です。2022年に設立され、100万人以上の開発者と、世界で最も要求の高いAIワークロードの一部を支えています。同社は推論、モデル学習、強化学習などを本番環境規模で提供し、AIネイティブ企業の次世代アプリケーション開発を支援しています。
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