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脳の電気信号を直接読み取りコンピュータや機械を操作するBCI技術を開発する"Science"がSeries Cで$230Mを調達
Science Corporationは、Lightspeed Venture Partners、Khosla Ventures、Y Combinator、IQT、Quiet Capitalなどが参加したSeries Cで$230Mを調達し、2021年の創業からこれまでの資金調達総額は約490Mになりました。
脳の電気信号を直接読み取りコンピュータや機械を操作するBCI(Brain Computer Interface)技術を開発するScienceは、イーロン・マスク氏らが設立した脳とコンピュータを直接つなぐBMI(Brain Machine Interface)を開発するNeuralinkの共同創業者Max Hodakが率いており、Pixium Visionが開発したPrima網膜インプラント技術を保有しています。光受容体の代替となる光起電型デバイスであるPrima Systemは、FDAのbreakthrough device designationを取得しており、中心部の人工視覚と周辺部の自然視覚を同時に利用することを可能にします。
Primaは、桿体細胞や錐体細胞が失われた場合でも網膜を直接刺激することで視覚を回復させます。このシステムは、網膜下に設置する小型の光駆動インプラントと、専用の眼鏡で構成されています。眼鏡にはカメラと赤外線プロジェクターが内蔵されており、インプラントへ光信号を送ることで電力とデータを供給します。
Scienceは6月にPrimaを米国および欧州で商業提供するための申請を提出しました。さらに2025年10月にはPrimaインプラントの利用者においてポジティブな結果が確認されたと報告しています。
「私たちは、従来の医療の限界を超え、患者に希望を提供する企業を構築しています。脳を情報処理器官として直接活用することで、より大きな効果を実現し、前例のない臨床的インパクトを生み出すことが可能になります。これまで治療手段が存在しなかった領域に新しい選択肢を提供し、人々の人生を根本的に変える技術の研究と開発に強くコミットしています。」とScienceの共同創業者兼CEOであるMax Hodakは述べています。
Scienceは、視覚回復製品を市場投入する最初のBCI企業になることを目指しており、今年欧州でのローンチを予定しています。同社によると、今回のSeries Cは今後のマイルストーンを前に投資家需要が強まる中で実施されたものです。
また同社は、Biohybrid神経インターフェース技術およびVessel灌流システムの開発推進にも資金を活用する予定です。Biohybridアーキテクチャは、脳内にワイヤーを挿入することで生じる損傷や制約を回避しながら脳と接続することを目的としています。
一方、VesselプラットフォームはECMO(体外式膜型人工肺)の仕組みを再設計する技術です。
さらにScienceは、PRIMA臨床試験プログラムを拡大し、他の網膜疾患の評価も進めています。これにはStargardt diseaseやretinitis pigmentosaが含まれ、どちらも若年成人における遺伝性網膜視力喪失の原因となる疾患です。
現在同社は、欧州でのCEマーク取得と米国でのFDA承認を待っています。承認されれば、世界初の視覚回復BCI製品となる可能性があります。なお、Hodakが以前在籍していたBCI企業であるNeuralinkも、視覚回復インプラントの開発を進めています。
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