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RegTechのThetaRay、AML調査を自律実行するエージェント型AIスイート「Ray」を発表
ThetaRayは、マネーロンダリング対策(AML)における調査業務を高度化するエージェント型AI調査スイート「Ray」を発表しました。RayはThetaRay Investigation Centerに組み込まれ、従来の検知に加えて調査工程までCognitive AIを拡張し、自律的な調査実行とアナリスト支援を組み合わせることで、ケース解決時間の短縮と、地域・チームをまたいだ調査品質の一貫性向上を狙います。
世界的に規制当局は、調査の品質と記録の厳格さを強く求める方向に収束しています。欧州では新たなAMLRやAML Authority枠組みにより、より強固なデューデリジェンス、厳密なモニタリングと記録管理、域内での一貫したコンプライアンス統制が求められています。米国でもFinCENのAML/CFT優先事項が、根拠に基づく透明な調査と、説得力のあるSAR(疑わしい取引報告)の記述を求めています。こうした環境変化により、アラート件数が増える一方で、調査チームは手作業の証跡収集、担当者ごとのナラティブのばらつき、複雑化するケース対応に追われ、運用上のボトルネックが深刻化しています。Rayはこのギャップを埋めるため、証拠収集、行動分析、取引相手分析、オープンソースチェック、ドキュメントレビュー、ナラティブ生成といった調査の重い部分を自動化し、必要に応じてAIアシスタントがアナリストの質問対応や追加検証を支援します。
Rayは、データ集約から地理情報の検証、パターン解析、カウンターパーティ評価、ネガティブニュース探索までを自律的に実行し、監査対応可能な構造化ケースファイルを作成します。さらに、アナリストが深掘りしたい場合には、仮説の検証や追加チェック、文書要約をオンデマンドで支援し、必要に応じて図表などの可視化を証拠として添付できるようにします。ThetaRayは、Rayの導入により手作業の調査時間を最大70%削減しつつ、調査の一貫性、透明性、監査可能性を高められるとしています。RayはMicrosoft Azure上で構築・運用され、Azure OpenAI ServiceおよびAzure Kubernetes Service(AKS)を用いて、セキュアかつスケーラブルなエージェント型調査を支えます。
ThetaRayについて
ThetaRayは、金融犯罪コンプライアンス向けにCognitive AIを提供するRegTech企業です。ルールベースの限界を補い、正当な顧客と不正行為者の識別精度を高めながら、実装期間の短縮とリスクに応じた効率的な運用を支援します。Santander、Clear Bank、Mashreq Bank、Payoneer、Onafriq、Travelexなどの金融機関に導入されています。
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