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2025/12/22

Startup Portfolio

AIを活用した文字起こしのVerbit、Deepdubと連携した新吹替スイート「Verbit Dub」を提供開始

AIを活用した文字起こし、字幕、ローカライゼーションのグローバル企業であるVerbitは、吹替機能を大幅に拡張する新製品「Verbit Dub」を発表しました。表現力のある音声AIモデルを開発するDeepdubと提携し、Deepdubの感情表現に強いText-to-Speech技術であるeTTSを活用することで、コンテンツ制作者、放送事業者、企業が世界中の視聴者へ、より速く、より大規模に、そしてこれまで以上に高いコントロール性を持って届けられる吹替ワークフローを提供する狙いです。

 

Verbit Dubは、AI完結から人の関与を増やしたハイブリッド、スタジオ制作までを段階的に選べるティア構成を採用し、速度、コスト、品質のバランスを案件ごとに調整できるようにしました。VerbitのGeneral ManagerであるDoug Karlovits氏は、制作スケジュールを維持しながらグローバル展開を求められる現代の制作現場の圧力に触れ、Verbit Dubは市場検証向けの迅速なAI吹替から、文化的ニュアンスまで反映した高品質なローカライズ、さらには放送品質のシネマティックな作品まで、必要なレベルを選べる自由度を提供すると述べています。

 

提供形態は4つのティアで構成されます。Verbit Dubは完全自動のAI吹替で、低予算かつ短納期の市場テストや社内向けコミュニケーションに適します。Verbit Dub PlusはAIに人のリファインを加え、トーンや表現、文化的ニュアンスを整えたいクリエイターコンテンツ、SNS、教育動画向けです。Verbit Dub Proは専門家主導のハイブリッド制作として、プロフェッショナルなミキシング、声の選定、高精度のリップシンクを含み、FAST、SVOD、OTT向けコンテンツを想定します。最上位のVerbit Dub Premierは、放送、映画、長編ストーリーテリング向けのフルキャスト吹替で、AIの効率性と人の声優演技を組み合わせ、感情表現の精度を最大化するとしています。各ティアはボイスオーバーと音声リップシンクの双方に対応し、品質管理、プロミキシング、多言語の吹替と翻案を支援することで、ブランドの一貫性を保ちながらグローバル視聴者に響く仕上がりを目指します。

 

Verbitは、従来の吹替手法は遅く高コストになりやすく、多言語・多フォーマットへ拡張すると結果がばらつきやすいと指摘します。一方でAI翻訳は言語によって成熟度が異なるため、単一の方式ではなく、品質とコストと速度を一つのプラットフォームで制御できる柔軟性が重要だとしています。VerbitのSenior Product ManagerであるNick Ruiz氏は、柔軟な提供形態によってどの言語も置き去りにせず、制作側が全体を統合的に管理できる点を強調しています。

Verbit Dubは、FASTチャンネルやYouTube向けのクリップ・連載コンテンツの迅速ローカライズ、SVOD・OTT向けの放送水準のシリーズや映画制作、企業・教育の社内発信やeラーニング、グローバル向けマーケティングやインフルエンサー施策など、幅広い用途を想定しています。翻訳から配信用の音声納品までの一連の工程を効率化し、必要に応じて人の手を適切に組み込むことで、制作スピードと品質の両立を狙います。

 

Verbitについて
Verbitは、AIを活用した文字起こし、字幕、ローカライゼーション、吹替ソリューションを提供する企業です。独自の音声認識エンジンCaptivateと人の専門性を組み合わせ、メディア・エンタメ、教育、法務、公共、企業領域に対して高精度・高速・スケーラブルな言語処理を提供します。Deepdubとの提携により、感情表現に強い音声合成とVerbitのAIプラットフォームを統合し、アクセシビリティとローカライゼーションを単一の供給ラインで実現することを目指しています。

 

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