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Identity SecurityのVeza、2025年 NHIソリューションのLeaderに選出
アイデンティティセキュリティ企業Vezaは、Frost & Sullivanが発表した「Frost Radar: Non-Human Identity Solutions, 2025」においてLeader(リーダー)に選出され、「急成長するNon-Human Identity(NHI)市場における主要なイノベーター」として評価されました。Frost & Sullivanは、とりわけVezaのアーキテクチャ上の差別化、エンタープライズ市場でのトラクション、そして同社独自のAccess Graph™を、競合を大きくリードする要因として挙げています。このFrost Radarレポートは、エンタープライズITにおける構造的な変化を浮き彫りにしています。現代の企業は、サービスアカウント、シークレット、キー、APIキー、トークン、短命なワークロード、自律型AIエージェントなど、膨大なNon-Human Identity(機械アイデンティティ)に依存しています。従来型のIAMやIGAツールでは十分に管理されていないこれらのNHIは、クラウドの拡大、CI/CDパイプライン、Agentic AIの普及と相まって、最も狙われやすい攻撃ベクトルの一つになりつつあります。
Frost & SullivanのIndustry AnalystであるDolores Alemanは、「VezaはNon-Human Identity(NHI)とIdentity Security Posture Management(ISPM)の両方で、アーキテクチャ上のイノベーションとカテゴリリーダーシップを発揮しています」とし、「Access Graphは、クラウド、SaaS、データプラットフォーム、AIシステム全体にわたって、あらゆるアイデンティティのリスク、権限、コンプライアンス状況を継続的に評価する“発見兼コントロールプレーン”として機能します。これにより、従来の静的な可視化を、絶えず更新されるエンタイトルメントポスチャ管理へと変革しています。マルチクラウド、SaaS、データ基盤、Agentic AIにまたがるクロスシステム設計により、従来のサイロ化されたIDツールでは実現できないフルスペクトラムのコントロールを提供しています」とコメントしています。
VezaのCEO兼Co-FounderであるTarun Thakurは、「マシンアイデンティティはオートメーションとAIを支える“背骨”である一方、侵害インシデントの最大かつ最速で増加している要因にもなっています」と述べ、「Frost & Sullivanからの評価は、すでに当社の顧客が日々実感していることを裏付けるものです。NHIを守るには、目的特化型でインテリジェンスドリブンなプラットフォームが必要であり、レガシーのIGAツールは現代環境のスケールやスピードに対応するよう設計されていません。Vezaはエンタープライズスケールでの“モダンなNHIセキュリティ”を定義しつつあります」と語りました。Frost Radarでのリーダー評価は、Vezaのエンドツーエンドのアクセスプラットフォームアーキテクチャに基づいています。同社は、クラウド、SaaS、データシステム、Agentic AIを横断して、アクセスの発見、分析、モニタリング、自動リメディエーションを単一基盤で統合しています。具体的には、Dynamic Access Graphによりマルチクラウド・SaaS・AI・オンプレ環境に散在するID、エンタイトルメント、データ関係、権限パスを継続的に取り込み・マッピングし、企業全体のNHIを可視化します。また、権限のスプロール、孤立アカウント、コンフィグドリフト、不適切なアクセス権限などを常時検知し、従来の「スポット監査」を、自動化されたポスチャガバナンスへと進化させています。
さらに、VezaはAccess AIを通じて、自然言語クエリや「なぜこのアクセスが存在するのか」というエンタイトルメントの説明、「どのように修正すべきか」という処方的な推奨を提供し、スケールの大きな環境でLeast Privilegeを運用レベルで実現できるようにしています。自動リメディエーションワークフローにより、危険な組み合わせの権限を排除したり、脆弱なマシン資格情報をローテーション/無効化したりすることで、数百万単位のアイデンティティを抱える環境でもNHIの衛生状態を維持できるよう設計されています。Frost & Sullivanは、金融サービス、ヘルスケア、テクノロジー領域での急速な顧客採用、300を超える統合を持つエコシステム、CrowdStrikeなどのリーダー企業との戦略的パートナーシップも、Vezaの市場モメンタムを後押しする要因として挙げています。レポートは、企業がAI CopilotやAgentic AIシステムを急速に採用し始めている現状において、「Vezaはこれら新たなアイデンティティに対する“デフォルトのガバナンスレイヤー”となるポジションにある」と結論付けています。規制当局がマシン資格情報への監視を強化し、企業がアイデンティティスプロールのリスクに直面する中で、Vezaは“アイデンティティファースト”アーキテクチャを守るために必要な包括的コントロールプレーンを提供していると評価されています。
Vezaについて
Vezaは、エンタープライズ全体のアクセスを可視化・監視・制御するアイデンティティセキュリティプラットフォームのリーディングカンパニーです。従来のIGA(Identity Governance and Administration)ツールを超えるアプローチで、エンタイトルメントを正確に把握し、コンプライアンス維持とLeast Privilegeの実現を支援します。Wynn Resorts、Expedia、Blackstoneといったグローバル企業が、特権アクセス監視、Non-Human Identity(NHI)セキュリティ、エンタイトルメント管理、データシステムやSaaSへのアクセスセキュリティ、Identity Security Posture Management(ISPM)、次世代IGA、Agentic AI向けアイデンティティセキュリティなどのユースケースでVezaを採用しています。VezaはGigaOmのISPM Radarにも掲載されており、2020年創業、カリフォルニア州Los Gatosに本社を構え、Accel、Bain Capital、Ballistic Ventures、Google Ventures(GV)、New Enterprise Associates(NEA)、Norwest Venture Partners、True Venturesなどから出資を受けています。
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