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WalmartとOpenAIが、ChatGPTからの直接購入に対応し、会話型コマースを本格始動
Walmartは、OpenAIとの戦略的提携を発表し、消費者がChatGPT上から直接Walmartの商品を購入できるようにします。生成AIが自ら“購買チャネル”となるオンラインコマースの次章を開く動きで、ギフトアイデアの検索、オファー比較、パーソナライズされた推奨といった行動が会話体験の中で完結することを狙います。CEOのDoug McMillon氏は、この連携を従来の検索中心モデルからの転換と位置づけ、「よりパーソナライズされ、コンテキストを理解し、マルチメディアに対応した、流れるような購買体験」を提供すると述べました。
OpenAIは9月末に、Etsyの商品をChatGPTから即時購入できる「Instant Checkout」を開始し、今後は100万超のShopify加盟マーチャントとの連携拡大も示唆していました。今回のWalmartとの提携により、この仕組みは大規模に拡張されます。取引条件は非公開ですが、OpenAIはアシスタント経由の取引ごとに企業へ課金するモデルを想定しています。
Walmartにとっては、自社のスマートショッピングアシスタント「Sparky」を搭載したモバイルアプリの取り組みを補完するもので、伝統的小売と人工知能の融合が一段と進みます。テキスト対話を起点に、在庫・価格・配送条件の最適化、代替提案、ワンクリック決済までをつなぐ“会話型コマース”は、Eコマースの新たなフロンティアとして本格化しつつあります。
OpenAIについて
OpenAIは、対話型AI「ChatGPT」をはじめ、マルチモーダルモデルやエージェント技術、開発者向けAPIを提供するAI企業です。安全性・ガバナンス・信頼性を重視した設計思想のもと、検索、購買、業務自動化など実利用に直結するAI機能を拡張。パートナー企業との連携により、生成AIを基盤とする新たなコンピューティング体験と商取引のエコシステム構築を推進しています。
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