Web3インフラのFireblocks、XIONと統合し、2,000超の機関にウォレットレスのブロックチェーン体験を提供

デジタル資産インフラのリーダーであるFireblocksは、コンシューマー志向のLayer-1ブロックチェーンであるXIONとの統合を発表しました。これにより、Fireblocksの規制準拠かつ安全なカストディ／決済基盤に、XIONのウォレットレスかつガスレスなトランザクション環境が加わり、企業や金融機関はコンプライアンスとセキュリティを担保しながら、ブロックチェーン活用サービスをより容易に展開できるようになります。従来の多くのブロックチェーンがDeFiユースケースを中心に進化してきたのに対し、XIONは日常的な利用を想定したユーザビリティを最重視しています。今回の統合により、企業はウォレットやシードフレーズ、変動するガス代といった摩擦を取り除きつつ、決済、ロイヤルティ、ゲーム、トークナイゼーションなどの領域をシームレスに探索・拡大できます。Fireblocksのエンタープライズ級の安全性と、XIONのコンシューマーファースト設計を組み合わせることで、現実世界の導入に適したWeb3基盤が実現します。

多くの組織にとってブロックチェーン導入は、自社ウォレットの開発や鍵管理、予測不能な手数料への対応が障壁でした。FireblocksとXIONの統合は、Fireblocksの規制下にあるカストディと決済インフラに、XIONのウォレットレス／ガスレス機能を組み合わせることで、この障壁を解消します。SaaSアプリケーションをオンボーディングするのと同様の手軽さでブロックチェーンプログラムを導入できると同時に、すべてのオンチェーン取引は検証可能かつ監査可能であり、エンタープライズレベルの保護と透明性が維持されます。これにより、フォーチュン500企業やフィンテック、グローバルブランドは運用リスクを増やすことなくスケールでき、決済基盤やロイヤルティ、デジタルコレクティブル、資産のトークナイゼーションまで、現実的なブロックチェーンアプリケーションの開発・展開が加速します。

FireblocksのBlockchain and Staking部門のStrategy LeadであるEzra Solomon氏は、XIONのサポートは次世代ブロックチェーンへの安全な機関参加を可能にするという同社のコミットメントの表れだと述べ、XIONのユーザーフレンドリーなインフラとの統合が、実運用を見据えたネットワークへのアクセス拡大につながると強調しました。XIONの創業者Anthony Anzalone氏は、Fireblocksの信頼性とスケールがマスマーケットへの普及というXIONのミッションと整合した重要なマイルストーンだとコメントしています。

この統合は、コンシューマーファーストの設計と、規制に準拠したエンタープライズインフラの融合という新たなパラダイムを示します。ウォレット、シードフレーズ、ガス代といった普及の障壁を取り除き、慣れ親しんだデジタル体験でエンドユーザーをオンボードしながら、Fireblocks側で資産保護・ガバナンス・コンプライアンスをスケールさせるモデルは、コンシューマーの利便性と機関の信頼性を両立するWeb3の実装指針となるものです。これにより、Fireblocksのクライアントは、エンゲージメントに摩擦のないブロックチェーンへ直接アクセスでき、金融機関やブランド、開発者にとってデジタル資産とWeb3イノベーションのアプローチを再定義する可能性があります。

Fireblocksについて
Fireblocksは、機関投資家向けにデジタル資産のカストディ、移転、決済を安全かつ効率的に行うインフラを提供するWeb3プラットフォームです。MPC（マルチパーティ計算）と高度な鍵管理、ポリシー制御を備え、2,200社以上の機関に採用されています。規制準拠のオペレーションを実現しつつ、トークナイゼーションやステーキング、エージェント型AIとの連携など新たなユースケースを支える基盤を提供しています。

XIONについて
XIONは、ウォレットレス／ガスレス体験を実装したコンシューマー志向のLayer-1ブロックチェーンです。日常利用のユースケースに焦点を当て、開発者と企業がユーザーに負担をかけずにWeb3サービスを提供できるアーキテクチャを採用。従来の障壁を取り除くことで、決済やロイヤルティ、ゲーム、デジタル資産の発行などの分野で、マスマーケットへの普及を目指しています。