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DefenseTechのAndurilが、MR戦闘ヘルメット「EagleEye」を発表 Palmer Luckey氏がVRの原点に回帰
Anduril Industriesは、兵士の視界にコマンド&コントロール、センサー映像、AIを直接統合する混合現実(MR)コンピューティングシステム「EagleEye」を発表しました。本プロジェクトは、Oculusの創業者として知られる共同創業者Palmer Luckey氏が主導しており、同氏がVRの原点に回帰する象徴的な製品となります。EagleEyeはAndurilのソフトウェア基盤「Lattice」の上に構築されたモジュラー型「ファミリー・オブ・システムズ」で、ヘルメット、バイザー、グラスのバリエーションを展開。ライブ映像の統合、背面・側面センサーによる脅威アラート、味方のリアルタイム追跡などの機能を備え、兵士をAIで拡張することを狙います。
米陸軍はMR装備の調達先拡大を進めており、2018年に22億ドル規模で採択したMicrosoftのIVASは度重なる課題を受け、2025年2月に契約管理をAndurilへ移管。その後9月には、Andurilが「Soldier Borne Mission Command」の一環として1億5,900万ドルの新型MRシステム試作契約を獲得し、全兵士に「超人的な認知と意思決定能力」を付与する最大規模の取り組みと位置付けられました。加えてAndurilはMetaとのXRデバイス開発連携も発表しており、Luckey氏と元の雇用主の“再会”が話題となりました。
EagleEyeの構想はAnduril創業時のピッチにすでに登場していたものの、当時は投資家の助言でLatticeなどソフトウェアに注力。Luckey氏は「当時MicrosoftやMagic Leapに真っ向勝負を挑むのは時期尚早だったが、今は世界もAndurilも準備が整った」と述べ、ハードとソフトを統合する現在のアプローチに自信を示しています。EagleEyeは、陸軍の装備更新とMRエコシステムの再編の中心に位置づけられ、前線での状況認識と意思決定の質的向上を目指します。
Anduril Industriesについて
Anduril Industriesは、AI、センサー融合、無人システム、指揮統制ソフトウェア「Lattice」などを中核に、国家安全保障向けの次世代防衛技術を提供する米国発DefenseTech企業です。ハードウェアとソフトウェアを統合した迅速な製品開発を強みとし、無人機対処(C-UAS)から海洋、陸上、宇宙領域まで幅広いミッションに対応するソリューションを展開しています。
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