HealthTechのRad AIが、RSNA Venturesと戦略提携、ピアレビュー知識を放射線科ワークフローへリアルタイム統合

Radiological Society of North America（RSNA）のミッション連動子会社であるRSNA Venturesは、ヘルスケア向け生成AIを手がけるRad AIとの戦略的パートナーシップを発表しました。画像検査の件数が医療従事者数の伸びを上回り、医療知識も指数関数的に増加するなか、本提携はRSNAが蓄積してきた100年以上のピアレビュー知識をRad AI Reportingを通じて放射線科医の読影ワークフローへダイレクトに届け、診療現場の負荷軽減とケア品質の向上を同時に目指します。

RSNA Venturesの始動直後に発表された今回の協業は、放射線診療の実践を強化し、患者ケアを改善し、医用画像の未来を牽引するソリューションの開発・事業化を加速する重要な一歩です。RSNAのIT担当リエゾンで理事のAdam E. Flanders医師は、「AIを活用してワークフローを最適化し、患者ケアを改善するという放射線科の重要課題を解決する取り組みだ」とコメント。米国の主要放射線グループやヘルスシステムで既に稼働するRad AIのソリューションに、RSNAのピアレビューコンテンツを統合することで、信頼性と実用性を両立させると述べました。

提携の狙いは、読影時点で信頼できる関連情報へ即時アクセスできる環境を整え、記憶や手作業の検索に依存しない意思決定を可能にすることです。症例ベースの洞察を自動で提示することで、放射線科医が増え続ける業務量を管理しつつ、最高水準のケアを維持できるよう支援します。Rad AI共同創業者でCPOのJeff Chang医師は、「RSNAの知識を日々の業務に結びつけることで、データに裏打ちされた迅速な推奨を提供者に、より確信をもって患者に届けられる」と述べています。最初のマイルストーンはRSNA 2025年次総会でのプロダクトデモです。RSNAコンテンツが読影中にどのように支援できるかを、AI TheaterやDiscovery Theater、McCormick Place South Hall Level 3のRad AIブース（#4753）で実演します。

Rad AIについて
Rad AIは放射線診療向け生成AIのリーダーで、放射線科医の業務を変革し患者ケアの向上を支えるソリューションを提供しています。主力製品のRad AI ReportingはAIでレポート作成を効率化し、正確性と満足度を高めます。Rad AI Impressionsは放射線領域で広く採用された初の生成AIアプリとして同社の地位を確立。Rad AI Continuityは患者フォローアップをAIで支援し、潜在的ながんの見落とし防止に寄与します。CB InsightsやAuntMinnieなどにより有望なヘルスケアAI企業として評価され、2025年にはCNBC Disruptor 50に選出、Inc. 5000では全米急成長民間企業ランキングで107位に入っています。