InsurTechのFaye、保険対象を多分野へ拡大し、旅行伴走型プラットフォームへ進化

旅行保険のスペシャリストであるFayeは、オンライン旅行代理店向けサービスへの本格参入を発表し、初のパートナーとしてSki.comと提携しました。共同創業者兼CEOのElad Schaffer氏は、この動きはFayeにとって「自然な進化」であり、今後は高級旅行や短期レンタル、グループ旅行、クルーズ向けなど多様な保険商品の展開も計画していると述べています。

Fayeは2025年のPhocusWire Hot 25 Startupにも選出され、ローンチからわずか3年で売上1億ドルを突破しました。Schaffer氏は、「1億ドル達成は、たゆまぬ努力と最先端テクノロジーの賜物です」と語ります。Fayeは単なる保険サービスを超え、旅行者にとっての「旅のコンパニオン」を目指してプラットフォームを進化させています。米国市場を中心に、特に「保険普及率が低く十分にサービスが提供されていない市場」で事業拡大を推進中です。プラットフォームは保険を起点に構築されましたが、現在は再予約やパスポート紛失時のサポートなど、コンシェルジュ型の「トラベルケア」サービスも追加。さらにeSIMや空港送迎、ラウンジアクセスなど、旅行に役立つ付加価値サービスも順次展開予定です。

Fayeは旅行中のフライト状況や目的地のインシデントをリアルタイムで監視し、補償対象となる場合は即時に通知と補償案内を行う「トラベルインテリジェンス」機能も拡充。例えばフライトキャンセル時、航空会社より先にFayeが状況を把握し、利用者に自動的に補償提案がなされ、煩雑な請求手続き不要の体験を実現しています。保険金の即時払い戻しが可能なウォレット機能などフィンテック領域のサービスも充実しており、今後はさらなる決済手段の拡充も計画されています。Fayeは2023年にシリーズBで3,100万ドルを調達し、保険・旅行・フィンテックの各領域でのサービス拡張を加速しています。

Fayeについて
Fayeは、旅行者のあらゆるニーズにワンストップで対応する旅行保険・トラベルケア・フィンテックサービスを融合したInsurTechスタートアップです。テクノロジーを活用した保険商品から、コンシェルジュ型のサポート、即時支払い機能まで、多角的に旅行者の安心と快適を支えています。