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2025/04/23

Startup Portfolio

クラウドセキュリティのAryon Security、リスクを未然に防ぐ画期的なプラットフォームを発表

クラウドセキュリティ分野のスタートアップであるAryon Securityは、企業がリスクを未然に防ぐことができる新たなクラウドセキュリティ強化プラットフォーム「Cloud Security Enforcement Platform」を発表しました。従来のクラウドセキュリティ製品が、設定ミスを事後的に検知する方式であるのに対し、Aryonはリスクを本番環境に投入する前に阻止する予防的アプローチを採用しており、データ漏洩や攻撃のリスクを最小化し、修復コストを削減しつつ、セキュアなクラウド導入を促進します。

 

2025年3月にステルスモードから登場したAryon Securityは、Viola VenturesとBlumberg Capitalが主導するシードラウンドで900万ドルを調達しました。創業メンバーはイスラエル政府が進める12億ドル規模の国家クラウドプロジェクト「Project Nimbus」の設計・開発に携わったサイバーセキュリティのエキスパートで構成されており、軍用グレードの高度なクラウドインフラの構築経験を有しています。これまでの一般的なクラウドセキュリティソリューションは、設定ミスや脆弱性を本番環境にデプロイした後に検知していたため、問題が特定・修正されるまで企業はリスクに晒され続けていました。Aryonのプラットフォームは、問題がクラウド環境に投入される前にソースレベルでセキュリティポリシーを強制適用し、開発サイクルを妨げることなく組織のクラウド環境を守ります。

 

SAP Fioneerの最高セキュリティ責任者(CSO)であるOran Hollander氏は、「これはクラウドでビジネスを展開する企業にとって画期的な変革です。セキュリティは企業活動において最優先事項ですが、クラウドセキュリティは複雑かつリスクが高く、その対応がクラウド活用拡大の大きな障害となっていました。Aryonのソリューションは、クラウド環境にデプロイする前にあらゆる設定を検証でき、リスクの軽減とリソースの節約を実現します。設定ミスを後追いするのではなく、賢いポリシー適用によってリスクを事前に防ぐことが可能です」と評価しています。

Aryon Securityは各企業のクラウドインフラやリスク許容度に合わせた柔軟なセキュリティポリシーの設定が可能であり、既存のIaC(Infrastructure as Code)や手動設定、または内製・外製のクラウド管理環境とシームレスに連携します。これにより、事業運営を妨げることなく自動的かつ一貫性のあるセキュリティ強化を実現します。「クラウドセキュリティ業界は、すでにクラウド環境に入り込んでしまった設定ミスの追跡に多くの時間を費やしてきました。Aryonはリスクの発生そのものを未然に防ぎ、セキュリティチームが火消し作業ではなく、本質的なセキュリティ強化に専念できるように設計されています」とAryon Securityの共同創業者兼CEOであるRon Arbel氏は語っています。AryonのプラットフォームはAI技術を活用し、クラウド環境内のデータや外部の第三者ツールから得られる情報をもとに、各企業にとって最適なセキュリティポリシーを自動生成します。企業はセキュリティポリシーを継続的に更新し、環境の変化に伴って適応させることができます。Aryon Securityは、このプラットフォームをRSAC 2025で展示し、クラウドセキュリティの新たなアプローチを紹介します。

 

Aryon Securityについて
Aryon Securityは、クラウドセキュリティにおけるリスク管理を事後対応型から予防型へと根本的に転換することを目指す企業です。イスラエルの最も重要かつ機密性の高いクラウドインフラを守ってきた専門家によって創業され、適応性と柔軟性を持つ独自のセキュリティポリシーにより、設定ミスや人的エラーを未然に防ぐクラウド環境を実現します。既存のテクノロジースタックともシームレスに連携し、企業のデジタル変革を促進しつつ、堅牢かつ継続的な保護を提供します。

 

TagsCyber SecurityUnited States

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