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次世代顧客認証・アクセス管理のDescope、Eコマース企業向けオムニチャネル認証機能を強化
ドラッグ&ドロップで顧客認証・アクセス管理(CIAM)を提供するDescopeは、Eコマースおよびオンライン小売企業向けに、より安全で快適なオムニチャネルユーザー体験を実現するための新機能を発表しました。主な新機能としては、匿名ユーザーを一時的なトークンで安全に追跡する機能、ウェブとモバイルで統一されたネイティブなログインフローを実現する仕組み、そしてWooCommerce、Salesforce Commerce Cloud、Shopify Plusとの連携が含まれます。
Eコマース企業は、購入プロセスにおいて顧客認証の課題に直面しています。特に、サイト訪問者の約86%は匿名ユーザーであり、これらをスムーズに登録ユーザーへと転換させることが重要です。また、不正なアカウント作成を防止しつつ、本物のユーザーにとって負担の少ない登録プロセスの構築も課題です。さらに、大手Eコマース企業ではウェブやモバイル、そしてShopifyやWooCommerceなどの第三者プラットフォームとの間で認証プロセスが分断されており、ユーザー体験の統一が難しい状況でした。
DescopeのCIAMプラットフォームは、視覚的なワークフローによって認証およびユーザー体験を簡単に設計・カスタマイズできます。すでにGoFundMe、Databricks、Navan、You.comなど多くの企業がDescopeを導入し、ユーザーのオンボーディング時のストレスを軽減し、アカウント乗っ取りなどの攻撃から保護しています。
GoodRxのCTO、Nitin Shingate氏は、「Descopeを利用することで、顧客ニーズの変化に素早く対応できるようになりました。エンジニアリソースをかけずに、パスワードレス認証やリスクベースの多要素認証(MFA)を迅速に導入し、ウェブとモバイル間の統一的なログインフローを実現しています」とコメントしています。
Descopeの共同創業者Rishi Bhargava氏は、「Eコマースにおけるユーザー体験やセキュリティの課題の多くは顧客認証に集約されます。新機能により、企業が顧客に一貫した安全な認証体験を提供できるよう支援します。TelesignやreCAPTCHA Enterpriseなどの先進的なセキュリティツールとの連携にも力を入れており、不正行為から顧客を保護しながらも、スムーズな利用を促進します」と述べています。
Descopeについて
Descopeは、ドラッグ&ドロップ形式で顧客認証およびアクセス管理(CIAM)を提供するプラットフォームです。認証や多要素認証(MFA)、シングルサインオン(SSO)まで、視覚的なワークフローを通じて顧客体験を容易に構築・カスタマイズできます。Descopeは2022年に設立され、LightspeedとNotable Capital(旧GGV Capital)の支援を受け、FIDO Allianceにも加盟しています。
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