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2025/03/21

Startup Portfolio

HumanoidのReflex Robotics、第2世代ロボットを披露し、遠隔操作にも対応

Best New Innovation部門のInnovation AwardにエントリーしているReflex Robotics(ブース番号S5112)は、第2世代となるReflexロボットを展示しています。最新モデルの構成要素としては、複数のRGBセンサーと180度の可動域を持つ首、2倍の人間の筋力(片腕25ポンド超、両腕合計50ポンド超をフルアーム延長状態で持ち上げ可能)を実現する2本のアーム、着脱可能なグリッパー(吸引機能内蔵の器用な三指ハンドを含む)などが挙げられます。さらに上下に稼働する“背骨”を搭載し、高所の棚にあるケースや地面付近の小物まで容易に取り扱うことができる設計です。走行部には車輪を採用しており、2フィート未満のコンパクトな底面積と、その場で旋回できる高い機動性が特長です。

 

Reflexによれば、二足歩行のロボットは部品コストが2~3倍に膨らむわりに物流や製造現場での実用価値が低く、動力消費や重量バランスの制御(ダイナミックウェイトバランシング)も困難なため、あえて車輪型を選んだとのことです。実際、二足歩行ロボットは大型バッテリーを胸部に搭載する必要があり、稼働時間も2~3時間程度にとどまります。一方で車輪型の場合、重いバッテリーを機体底部に16時間以上稼働可能な形で搭載できるため、パッシブな安定性も向上します。

またReflexは戦略上、遠隔操作(テレオペレーション)を重視しており、人件費の安い海外から、まるで「ビデオゲームを操作する」ようにロボットをリアルタイムで制御できます。大規模言語モデル(GPT-4など)にまだ“幻覚(hallucinations)”のリスクがある現状では、当面の間は人間が確認・操作するループが不可欠だとみています。

なお、ProMat 2025は2025年3月17日から20日にかけてシカゴのMcCormick Placeで開催され、搬送・物流・サプライチェーンの最新技術やソリューションが展示されました。

 

Reflex Roboticsについて
Reflex Roboticsは、製造・物流などの現場向けに、高可搬重量かつ遠隔操作対応のヒューマノイド型ロボットを開発するスタートアップです。二足歩行にこだわらず、車輪型ベースと強力なアーム機構を採用し、稼働時間と操作の安定性を両立。搭載センサーや可動式首、上下可動する背骨などを組み合わせ、多様な作業を実現します。遠隔操作による人間の介入を前提としながら、物流や製造の労働力不足・コスト削減に貢献し、安全と効率を両立するロボットソリューションを展開しています。

 

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