BioTechのCellanome、単一細胞の動態を大規模に解析する自動化プラットフォームを開発

Cellanomeは、個々の細胞が示す行動や相互作用、機能などを多様な刺激・パラメータにわたって大規模に解析できる自動化プラットフォームを開発しています。このプラットフォームを用いることで、従来とは異なる新たな疑問を研究者が探求できるようになり、幅広い種類の細胞や機能を大規模に評価することが可能になります。

特に、セルアッセイをライブ状態で行い、フェノタイプと機能をスケールアップして繰り返し評価できる点が特徴です。各細胞が特定の刺激に対しどのような応答を示すかを明確に結び付けられるため、大量測定では見えにくかった細胞ごとのばらつきや特異的応答を捉えることができます。これにより、プラットフォームを切り替えたり、追加の試料を使ったりする必要なく、組み合わせ刺激を含む複雑なアッセイを進めることが可能です。

また、このプラットフォームは大きなサイズや扱いにくい種類の細胞にも対応しており、時間経過に伴う細胞間相互作用の観察もできます。細胞生物学の研究フローへの統合を念頭に、既存の手法に柔軟に対応すると同時に、新しいタイプのライブセルアッセイも容易に設計・実行できるようになっています。

Cellanomeについて
Cellanomeは、幅広い種類の細胞や機能を大規模かつライブで解析できる自動化プラットフォームを開発するスタートアップです。個別細胞レベルの応答を明確に関連付ける技術を基盤に、複雑な組み合わせ刺激や細胞間相互作用のメカニズムを解明し、創薬や細胞生物学など多彩な領域の研究を革新することを目指しています。