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TravelTechのKlook、1億ドルの資金調達を完了しアジア市場での成長を加速
Klookは、アジアを代表する体験・旅行サービスプラットフォームであり、グローバル投資会社Vitruvian Partnersが主導する1億ドルの資金調達を発表しました。この投資は、Klookの市場リーダーシップと事業運営力に対する強い信頼を示し、次世代の旅行者向け市場の拡大とアジア太平洋地域でのプレゼンス強化を加速させるものです。
Klookは2024年に創業10周年を迎え、これまでに数百万ものシームレスな旅行体験を提供してきました。同社は、アジア太平洋地域のGDPに72億ドル貢献し、219,000以上の雇用を創出するなど、観光産業の重要な経済エンジンとしての役割を果たしています。Klookの共同創業者兼CEOであるEthan Linは、「この10年間、Klookはアジア太平洋地域における旅行体験の主要プラットフォームとしての地位を確立し、旅行者が目的地を発見し、つながる方法を再定義してきました。アジアは今後も世界観光の中心地であり続けるため、Klookの強力なブランド力、広範な供給ネットワーク、深い地域知識を活かし、次世代の体験重視の旅行者にさらなる価値を提供していきます」とコメントしました。
国際観光客の到着数は、2024年の6億1,900万人から2026年には7億6,200万人に増加すると予測されており、2019年の過去最高値を上回る見込みです。この復活に加え、旅行者の行動変化(物よりも体験を重視する傾向)が、Klookが市場シェアを拡大する大きな機会となっています。今回の投資を主導したVitruvian Partnersは、急成長企業への投資実績を持ち、グローバルな視点でKlookの成長を支援します。Vitruvian PartnersのパートナーであるSophie Bower-Straziotaは、「Klookは、革新性、顧客体験へのこだわり、そして深い市場理解を兼ね備えており、アジア太平洋地域の旅行体験市場をリードする存在です。私たちの投資と旅行業界における専門知識が、Klookの成長をさらに加速させると確信しています」と述べています。
Klookは今回の資金を活用し、次の成長フェーズへと進みます。Google CloudとのAIパートナーシップを拡大し、顧客体験の向上、事業者向けオペレーションの最適化、社内業務の生産性向上を図ります。また、観光業界のデジタル化を推進し、各国の観光庁と連携して地域経済に貢献することを目指しています。最近では、フィリピン観光省(DOT)と提携し、フィリピンの観光業のデジタル化を加速する取り組みを発表しました。このような施策を通じて、旅行者がより本格的なローカル体験にアクセスできる環境を整えていきます。
Klookについて
Klookは、アジアを拠点とする旅行体験およびサービスのプラットフォームであり、2,700以上の目的地で観光施設、ツアー、交通機関、ユニークな宿泊体験を提供しています。2014年に設立され、旅行者がいつでもどこでも楽しい瞬間を体験できるよう支援しています。